11冊目。

 

 

凶星のふたり

まどかと美也子は幼稚園の頃から仲が悪かった。中学で別れたが高校で再会。恋人に近づく美也子を殺そうとする。

なんでも、たいそう昔にまどかが嫉妬から美也子を殺したそうで、この二人は何度も生まれ変わって殺し殺されると言うことを延々と繰り返してきていたそうだ。なんてこった。美也子は自殺すれば輪廻から抜けられる、と自殺。まどかも自分が原因だったことを思い出して自殺したのでした。

そんな太古の昔からの因縁が続くって、不幸すぎる。

 

もう1人のわたし

小学生の頃自分と同じ顔をした少女を見かけた。それからもたまに遠くにその彼女を見かけて、計6回見たことがあるが話しかけたことはない。彼氏と遊園地に行ったらその彼女がいて、逃げる彼女を追いかけたら刺されちゃった。

自分は「そっくりさんに会ってみんなにも会わせたい」と思っていたけど、彼女は「ドッペルゲンガーなんて不吉」と主人公のことを嫌っていたらしいです。傷が浅くてよかった。てか、二人とも同じ髪型なのね。違う髪型にしてればよかったのに。

私も似ている人がいると言われていた時期がありましたので、気になりますが、会いたいかと訊かれたら、どうだろう?

 

イブが見ている

四人姉妹の末っ子イブは病弱で母はイブに構ってばかりで三人は放置されてることが不満。そんなイブが12歳で死亡。長女が結婚するとき、ウエディングドレスが破かれてしまった。長女はイブの呪いだと言う。結婚したものの夫は浮気性で賭け事好きでどうしようもない男だと判明して夫婦仲は良くない。次女がインフルエンザを拗らせた時、イブが次女の脳みそを鷲掴みにした夢を見た。熱は下がったがイブの呪いだと言って親戚の家に転居した次女に恋人ができた。そして三女の彼氏がパリに戻る日、イブに邪魔されて予定のバスに乗れず見送りに間に合わなかった。と思いきや、彼氏は駅で待っていてくれた。イブに邪魔をされたと言うが、恋人が乗るはずだった列車が事故に遭ったことを知り、イブは邪魔をしていたのではなかったと気づくのでした。

母親がイブの死亡後に自ら反省していたけど、上の三人へのフォローをしていればイブが逆恨みされることはなかったのにな〜とか思ったりして。上の二人の姉にもイブ気持ちが伝わると良いのだけど。

 

死者の夜

全寮制の女子校に編入したリーゼル。死者の夜に死人が行列をする言い伝えが本当かどうか、と言う肝試しに参加することに。ミーナと一緒に丘に座っていると、死者が近づいてきた。パニックになるミーナだったが、実はその死者は他の生徒だと気づいたリーゼルでした。そういう恒例行事なんですって。そんなわけで肝試し終了後にパーティーをしていたら、なんと寮に飛行機が突っ込んできたではないですか!

一瞬のことで自分達が死んだと気づかないリーゼルたち。死者の夜に丘で笑い声や足音が聞こえるようになったそうだ。その話を聞いたリーゼルのパパは死者の夜に丘に向かい、幽霊となった娘の姿を見るのでした。

うわ〜なんて非情なオチ。リーゼが亡くなったのは戦争の前の年だそうで、それから14年後にパパが村にやってきてました。戦争中は来れなかったんだね。

なんとも悲しい話でした。