食べ物のお話かしら? と借りてみたら微妙に違ってた。

 

 

大学の仲間たちで起業した「ぐらんま」で働く人たち+家政婦のお話。全6話+エピローグで、それぞれ違う人目線でのお話でした。

 

マウント取ってくる姉にムカついて、仕事も取れなくて焦ってる胡雪。モデルしつつぐらんまでバイトして、子供の頃助けてもらった叔母に送金するフィリピン人とのハーフのマイカ。恋人と結婚目前で転職を考えている営業の伊丹。登山が趣味のIT担当の桃田。子供の時に妊娠して中絶した過去があり、その子と同い年である無戸籍の男性と暮らしている家政婦のみのり。立ち上げた会社を売却しようかどうか迷っている社長の田中。

それぞれの過去や現在の悩みとか描かれています。

 

柿枝のアイディアでたちあげた会社だったけど、柿枝は行方不明になっていて、社員の心の重しになっている様子。田中によると、どうやらこの柿枝って男はクズだったらしい。発想力とかコミュ力とかに優れていて、企画を立ち上げたり人の懐に入るののは得意だけど、会社ができたあとはこれといって得意なこともなく立場がないと思っていたっぽい。行方不明になったのも、みんなの心に自分という存在を残すためだったようですなぁ。

田中は行方不明になった柿枝から電話をもらって迎えに行ったけど、酔った柿枝がみんなのことを馬鹿にするのでムカついたそうだ。確かに、ひどいわこの男。夜の雪道を走行中に鹿が出てきて急ブレーキ。柿枝はその鹿を追って車を降りたらしい。田中は道を何往復もして探したけど見つからず、警察には届けないでこのことは誰にも言ってなかったんだって。

そしたらこの柿枝、みのりを脅してスパイにしてたよ。東京に戻ってきてぐらんまに戻ろうとして、みのりの存在を知って社内の情報をゲット。社外からみんなをコントロールして田中を追い出して会社の支配者になってまたみんなの羨望を受けようと画策していたんだって。でも偽名で近づいた男が柿枝だと知ったみのりは田中に全部話したそうだ。

そして田中は会社を売却することに。みのりは柿枝を呼び出し、売却金を受け取る書類を渡して「これ以上やるなら脅迫で訴えるぞ」ですって。弁護士も味方についてるし、もう柿枝の戻る場所はないね。

柿枝はかまってちゃんだったってことですかね。良い迷惑だわ。とりあえず、家族にはちゃんと会って説明しなきゃダメよ。