このタイトル、どんな話かしら? と思ったら、主人公の名前だった。

 

 

夜野光と糸谷木綿子のお話。

中卒で料理人になったひかり。母は高校生で自分を産んで、祖父母の協力は得ずに育ててくれたけど、色々な男を渡り歩いて結婚すること数回。家にいない時間が長くなって、出て行ってから数年後に死亡していた母。一人で暮らしていたアパートの取り壊しが決まり、更に勤めていた洋食店が閉店。大型台風がやってきて、避難している途中に「従業員募集・住み込み可」のポスターを発見。なんの店かも確認せずに尋ねてみたら、手芸用品店でした。

なんか、ひかりくんの過去話が重い。ネグレストされてたから見窄らしくておどおどしてていじめられていたけど、ブチギレて暴力を振るうこともあったそうだ。親友の成瀬とその一家のお陰でなんとか精神的も保たれていたんだろうか。ひかりの母親もなぁ〜なんだかなぁ〜です。結婚してあちこち転居してるようなので、母親が亡くなった時は戸籍謄本とるの面倒臭かっただろうな、と思いました。

 

店主の木綿子は祖母から店を引き継いでました。かなりの美人さんで、成瀬曰くひかりの母に似ているらしいです。そんな木綿子は恋愛感情が理解できないAセクシャルだそうです。周囲の人たちが恋バナに花を咲かせていても共感できなかったとか。

以前、木綿子のファンである日向がスタイルブックを出してくれたりなんだりで人気作家になったんだけど、日向に告白されどうしたら良いのかわからなくなっちゃったんだって。更に祖母の介護が重なってから作品の販売などはお休みすることにして、日向と距離を取ってました。

 

結果ひかりは住み込みで働くことになり、パートのおばちゃん店員たちにも可愛がられてちょっとずつ仕事に慣れてきている様子。実は片付けも料理もできない木綿子。家事が得意なひかりが整理整頓やら食事の支度もしてくれて木綿子的にも助かってます。

日向のせいでひかりが家出しちゃったりしたんだけど、成瀬のおかげで戻ってきました。

ひかりも木綿子も思い悩むことが多々あるけど、恋愛感情がどうこうでなくても二人は家族になれるんじゃないかしら。て感じの終わり方でした。

 

お店の改装してうまく行くと良いね。