成田国際空港のお話。

空港警察署に仁志村署長が赴任してきてからのアレコレでした。

 

 

一 セレブリティ二 

グランドスタッフとして成田空港で働く咲良。空港内をうろうろしている仁志村に気に入られた様子。42人の麻薬密輸ツアーを逮捕したり、大活躍です。そして海外から帰国した人気芸人を覚醒剤の密輸容疑で別室へ連れて行こうとするけど、芸人は拒否。周囲に大勢の人がいる前で無実のパフォーマンスを展開。しかし覚醒剤を溶かした酒を見つけられて御用となりました。

仁志村のいやらしい仕事っぷりが描かれています。切れ者ですなぁ。

そして、なんと、越境刑事の冴子が登場。越境刑事の時に対応したのが咲良だったそうです。冴子が帰国したのは数週間後って書いてあって、そうか、あの拷問が数週間も続いていたのか、と改めて恐ろしくなりました。

 

ATB(エアーターンバック)

商社勤務のクレーマーの類淵がラウンジに来たけどなぜかおとなしい。良かったと思ったら搭乗口に現れず駆けずり回って探す羽目になった咲良。無事に見つけて一安心したものの、離陸後に「爆弾を仕掛けた」と言い出した類淵。なんてこったい。咲良は急に呼び出されてご立腹。

クレーマーをトイレに閉じ込めて飛行機は成田へUターン。仁志村が調べたところ、類淵は2年前の海外出張中に妻子を亡くしていたそうだ。今回はペットをホテルに預けたけど具合が良くないから、 ペットの最期を看取りたくて爆弾があると嘘をついたんだとか。なんて迷惑な!

これで爆弾は嘘だと分かって出発できるかと思いきや。客の一人の荷物に密輸品があることが分かり、逮捕となりました。ずっと公安が追っていた人物だったそうで、あと一歩のところで出国。悔しい思いをしたものの、爆弾騒ぎで飛行機が戻ってきて、さらに乗客の荷物を全部下ろすことになって超ラッキーだったそうです。

クレーマーも時には役に立つものですな。

 

三 イミグレーション

偽造パスポートで入国した女性は何も話してくれない。なぜ冴子を呼ばないのだ?! とイラッときました。間違いなく中国から逃げ出した人でしょう? て思ったら案の定。中国公安部が来て、テロリストだから引き渡せと言ってきましたよ。だから早く冴子に連絡してってば! と思ったけど、イミグレに咲良はいないから仕方ない。

警察が来る前に異臭騒ぎがあってバタバタしてる間に女性と一人残っていた職員が殺されちゃいました。ああ〜対応が甘い! 甘すぎる。しかし逃げた犯人を探すのに咲良が協力して逮捕。仁志村の追求で犯人に自白させました。そして仁志村の推理通り、空港内に共犯者がいました。自分で発煙筒を焚いて異臭騒ぎを起こした職員が共犯者ですって。なんでそんなことするのか理解できないわ。

 

四 エマージェンシー・ライディング

なんと、飛行機がハイジャックされちゃいました。仁志村が対策を取るけど気に入らない管制室の主管が部下を使って犯人の父と兄に説得してもらおうとして管制室に連れてきちゃいました。が、しかし、この二人は偽者で、管制室も乗っ取られちゃってさあ大変。で、続く。

 

最終話 テロリズム

仁志村は最初から気づいていたようで、主管は自分のせいで被害を拡大してしまったと後悔しきり。

犯人たちはなぜこんなことをしたのか? というと、成田空港建設に反対していた活動家に感化されていて、空港の完全放棄と土地の返却を要求。言うこと聞かないと飛行機をランプセントラルタワーにぶつけるぞ、ですって。なんでも成田空港は反対運動で管制塔が占拠されたことがあったそうです。知らなかった。今回はそのリベンジでしょうけど、乗員乗客を人質に取るなんて、傍迷惑。

仁志村は犯人たちの本当の家族をタワーに連れてきて説得を開始します。飛行機をタワーにぶつけたら、あんたらの家族も死ぬぞ、と人質には人質を作戦。そして犯人が崇拝する活動家は外国人で、成田空港が閉鎖されれば近隣のハブ空港に飛行機が来るので金が入るんだよ、と犯人に教えてあげたところ、飛行機は無事に戻ってきて管制室も解放されました。よかったよかった。

そして仁志村が連れてきた家族たちは、実はタワーではない別のことろに待機していましたとさ。

 

仁志村は頭の切れる出来る男ですね。仁志村目線の話がないから何を考えているのかわからないけど。続編もありそう?