表紙を見て「この縦ロール、誰よ?」て思ったら妹のシャルロッテだった。こんな髪型だったのね。

 


プロローグが新しい紙と手押しポンプの紙部分プラスαでした。ローゼマインは成人して結婚したら神殿長をやめないといけないので、その後の工房の運営とか気になることはたくさんありますね。隠し部屋も婚約者が決まったらもう商談では使えないそうで。そうするとルッツにぎゅーしてもらえなくなっちゃいますねぇ。そして新しい孤児とグリム計画に変わってるけど、灰色神官の移動から神殿の二年間まで。

 

まずハッセに行って灰色神官をふたりを冬の間教師として赴任させることに。前神殿長の在位が長かったため、対貴族への対応がダメダメなので、この先貴族への対応を勉強させるんだって。そして洗礼前後の子供四人を孤児院で引き取ることになりました。
対貴族対応、というば、イルクナーも領民と貴族の距離が近いので、下手したらハッセの二の舞になりかねない。早急に教育をしないとダメよ〜と言われて焦るブリギッテでした。
ハッセに行く灰色神官と灰色巫女にはメモ帳を渡して、現地のお話を集めるよう指示するローゼマイン。グリムのような童話集を作りたいとのこと。
なんか、IVとVは順番とか内容がWEBとちょいちょい変わっているようで、照らし合わせて読んでいたら何が何やらになってしまったわ。

収穫祭巡りをして、昨年のリベンジマッチ。シュツェーリアの夜になるリュエルの実を無事ゲット! そこでダームエルの魔力が上がっていることに気づいたフェルディナンドに詰問されるローゼマイン。魔力不足なので、ローゼマインの魔力圧縮方法をみんなに教えてほしいとのこと。ローゼマインは教えることはやぶさかではないが、その前にまず身食いを治す薬を作ることが先決! と交渉して、無事にユレーヴェを作ることができました。良かった良かった。ひと月は眠ることになりそうだとのことで、ベンノ他への指示書を書いておくことに。これ、ほんと大事。
魔力圧縮方法を教えるための条件付けは、さすがローゼマインですね。保護者含めて六人の許可が必要で、自分の派閥の人のみ。他の人には教えない契約をして、更に金を取る(笑)。大人にも効果があるかもなので、値段設定を変えて、同じ一家の二人目からは半額にするそうな。カルステッド一家は五人いるから半額はありがたい、と。魔力が増えれば元は取れそうね。

イルクナーの収穫祭へ向かうと、なんと、灰色神官と領民が恋に落ちて結婚したいというではないですか! あらビックリですね。ギーべ・イルクナーが灰色神官を買い上げれば大丈夫だけど、問題は灰色神官の価格ですって。派遣されるほどの実力があるからお高い! ギーべは高すぎて無理、というけど、ローゼマインは「だったら自分で稼げばいいじゃない」ですって。全くもってその通りですね。一年間イルクナーで出稼ぎして金を貯めることにしたようです。新しい紙が三種類もできたから、すぐ貯まるってよ。

洗礼式を受けるヴィルフリートの妹のシャルロッテから「お姉さま」と言われて喜ぶローゼマイン。兄よりも立派な妹さんの様子。シャルロッテは可愛いだろとうと思っていたけど、縦ロールってイメージはなかったわ。
そして早速お茶会をして交流を深めようとすると、ヴィルフリートが乱入。
ゲルギオーネが来てから旧ヴェローニカ派の人たちが動き出していて、なんと、ヴィルフリートをアウブにしようとしてるらしい。いや、間違いなく無理だよ…。ところが、旧ヴェローニカ派の子供たちがヴィルフリートを幽閉中のヴェローニカに会わせて、ヴィルフリートは速攻で祖母に洗脳されてローゼマインとフェルディナンドは敵だ! とか言っちゃって〜ほんと、この子頭弱すぎてドン引きですね。
とはいえ、両親から激怒され、話を聞いてようやく自分が悪かったと理解しました。敵の思惑がわからないけど、外部からの嫌がらせじゃない? てことで、今回のことはスルーして現状維持に。本当は処分されるはずだったヴィルフリートは、犯罪者として記憶を覗かれ後継者の内定取り消しとなりました。甘々な処分だけど、反省してるし素直なところはフェルディナンドも認めてるので、腐らずに成長してくれ。

シャルロッテの洗礼式を行ったローゼマイン。下町の洗礼式では家族を見ることができたし、シャルロッテには尊敬の眼差しを送られてルンルンですね。ところが。パーティー後に部屋に戻ろうとしたら暴漢が現れてシャルロッテが誘拐されちゃいました。なんてこった。レッサーバスで救助に向かうローゼマイン。誘拐犯は追いかけられてシャルロッテを放り投げましたよ! アンゲリカとコルネリウスが無事にキャッチしたものの、今度はレッサーバスが襲われちゃいました。慌ててレッサーから身を乗り出したローゼマインは薬を飲まされて攫われちゃいましたよ。えーなになにーどうなるの? とハラハラドキドキ。すると現れたボニファテウスによってローゼマインは奪還。しかしこのままでは死んでしまう…ということで、フェルディナンドが神殿に連れて行って解毒剤を飲ませてユレーヴェに漬け込むのでした。薬、作っていて良かったね。本当に。
そして目覚めたローゼマインだけど、毒を受けたことで魔力が固まりすぎていて完全には解けなかったらしい。もう一度素材集めないとだめなのかな? 更に約二年間も眠っていたことが判明してショックを受けるローゼマイン。冬には貴族院に入るそうだ。年齢は一年詐称してるにしても、二年は長いな。成長してないし。

プロローグは神官長目線。ローゼマインが心配でたまらないボニファテウスおじいちゃん。容態を訊くオルドナンツを何十と飛ばしてきたらしい。おじいちゃん、やりすぎ。巻末漫画もボニファテウスネタでした。猪突猛進タイプですね。アンゲリカを弟子にして護衛騎士を鍛え直そうと画策してます。
そして誘拐犯はローゼマリーの兄でした。領主の子供を誘拐して助ける自作自演してローゼマインに近づこうとしたんだって。短慮ですね。馬鹿ですね。
そしてローゼマインを襲ったのはゲルラッハ子爵と以前不法侵入してきたアーレンスバッハの貴族らしい。会場は封鎖していたけど、どうやら城にある隠し通路を使って外に出たっぽい。これはゲオルギーネからの情報を使ったようです。しかしこういう悪意を持つ人たちの思考って理解できないわ。犯人は分かっても証拠不十分で処分できないもどかしさ。ああ〜。
他にも、ヴィルフリートとシャルロッテの二年間(礎に魔力を流し、祈念式を行うことになったり、冬の子供部屋の運営を任されたり)のシャルロッテ目線など、ローゼマインが眠っていた二年間について描かれています。シャルロッテは可愛いですねぇ。
イルクナーで新しい紙をガンガン作ってお金が貯まって灰色神官の結婚が決まりました。しかしダームエルとブリギッテはうまくいかず。ブリギッテはイルクナーに戻るつもりでいたけど、ダームエルはローゼマインから離れることはできない、ということで魔力の釣り合い云々ではない理由で破局ですって。確かにそういう細かいところまで事前に話し合ってはいなかったしなぁ。でも残念だなぁ。ダームエル、いいやつなのに。
ダプラになったトゥーリはプランタン商会の引越しが終わったらギルベルタ商会に住み込みになるそうです。ルッツも十歳になったら住み込みになるのかな。トゥーリは神殿で行儀作法を教わることになり、洋服を買うことに。ルッツが立て替えて後からマインが貯めたお金で返してもらうそうだ。マイン貯金は全部家族のために使って良いらしいよ。どれだけの貯蓄高なのか、通帳の残高を見てニヤニヤするのが好きな私としては、気になる。

そしてローゼマインが眠って約一年後、エルヴィーラが動き出しました。実家のハルデンツェルで紙を作ってインク作って印刷もするんだって。春にはグーテンベルクが大移動するらしいよ。上級貴族は平民の都合を考えないにしても、エルヴィーラの行動力はすごいな。ローゼマインにはフェルディナンドのイラスト使用禁止令が出てるけど、エルヴィーラには出ていない、ということで、フェルディナンド的イラストを入れた本を作って売りたいんだって。そんなに好きですか、フェルディナンドのこと。推しへの愛ですね。
神殿では、青色神官を鍛えていたので、なんとか仕事は回っている様子。とはいえ次から次へと城城なことが起きてフランも大変ですなぁ。
フリーダの兄ダミアンは普段下働きに全てを任せているので、下働きが雇えなくて家事を自ら行わなければいけなくて大変らしい。まぁそうだろうね。そしてイルクナーにある木を使って新しい紙が完成。地道な努力が必要ですね。

神殿では、青色神官を鍛えていたので、なんとか仕事は回っている様子。とはいえ次から次へと色々なことが起きてフランも大変ですなぁ。

 

下級貴族の護衛騎士困った男の調理法が書き下ろしかな?

フーゴとエラが結婚に至った経緯が描かれていましたが、フーゴって恋愛脳すぎやしませんかねぇ?

 

第三部が終わったので、次は第四部です。