明日香の皇子 (角川文庫)/内田 康夫
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これは私の中で内田作品お気に入りナンバー1を長年キープしている作品です。
その証拠になぜかうちに2冊あるのです。多分家族が読む用と私が読む用。
今改めて読み返すと、ちょっと時代的に古いですけど、それを差し引いても面白いと思うんですよ。

歴史から抹殺された明日香皇子を信じる人たちによって、明日香の皇子の生まれ変わりとされてしまった村久。恋人の恵津子が行方不明になり、陰謀に巻き込まれていく。最終的には村久自身も、自分が明日香皇子であると自覚して「美しい日本を取り戻そう」と思うようになる。

村久はともかく、私が気になるのは服部。イメージ的にはやじきたの小鉄(笑)。村久について回る美少年なんだけど、か弱いと思いきや案外強いし。なんか~可愛いじゃないっすか。

河島を騙しておびき出し、取引するところとかも好きですね。このころから村久は自分でも気づかずに、明日香皇子として覚醒していったんでしょう。そんなバカなと思いつつも、認めてしまえば意外と気楽にいけるものではないかしら。