2作目〜。
第一話 雅な悩みごと
陽一郎の息子・中学生の雅人の悩み事を解決する須美ちゃん。
クラスメイトのジャイアン的な男子がのび太的男子から色々なものを奪っていて、どうやらのび太の作った俳句も盗まれたらしい。しかしのび太はジャイアンに盗まれることを前提に芭蕉の句を切り貼りして作っていた盗作だった。ジャイアンは末っ子長男で甘やかされていて家で「ちょうだい」と言えば兄姉がなんでもくれるので、学校でも気軽に集っていたらしい。しかしそれを知った兄姉から叱られて反省し、ジャイアンとのび太は和解して仲良くなりましたとさ。
盗作はいかんが、盗作に気が付かない大人もどうだろう。
第二話 智は愛されし
陽一郎の娘・高校生の智美の悩み事を解決する須美ちゃん。
親友の知り合いの大学生からラブレターをもらった智美。しかしどうやらその彼からの手紙ではなさそうで? 推測した結果あたってましたが、親友が智美のことを好きで書いたラブレターだったそうです。大学生の彼も親友の兄を好きな様子。これは今だからこそのネタですね。ラブではないけど大好きな親友から好きと言われて嬉しかったと答える智美は良い子ですな。
第三話 輪を繋ぐもの
陽一郎の妻・和子の悩み事を解決する須美ちゃん。
和子と一緒に合唱コンサートに行き帰宅したらクロークに預けていたコートに見知らぬ写真が入っていたことに気づき、謎解明に挑む須美ちゃん。
結果、別所温泉に滞在中に仲良くなった女の子がクローク担当者で、和子に気づいて欲しくて写真を忍ばせていたことがわかりました。刑事局長の奥様なんて偉い人になっちゃった和子に尻込みしていたけども和子も連絡をとりたかったことがわかり、旧交を暖めるのでした。
五輪マークの色の順番を「アオキクミコ(青黄黒緑赤)」と語呂で覚えるって初めて知りました。
第四話 切に希いしは
雪江の悩み事を解決する須美ちゃん。
22年前に桜が咲いた後に雪が降ったそうで、夫と二人の息子と二人の娘とキヨと七人で雪を楽しんだことを懐かしむ雪江。商店街で見た二人の小学生の女の子たちの様子が気になった。
須美ちゃんが偵察したところ、いつも行く商店街は北区と豊島区にまたがっているそうで、仲良しの友達が家の近くに引っ越してくるのは嬉しいけど、実は区が違ってい流ので転校しなきゃいけないなんて! と嘆いていたと言うことがわかりました。でも言えば越境通学できるとのこと。雪江はこんなにネガティブだったかしら? と思わなくもないけど、大奥様の悩みも解決してよかったね。亡くなった祐子は後鳥羽伝説でよく出てくるけど佐和子は電話でしか登場してない。光彦の妻予定は佐和だと思うんだけど、名前被ってるよね。てちょっと思った。
お散歩から帰宅した雪江を先頭に、雅人と智美、和子、光彦が帰宅して、更に予定外に陽一郎も帰宅。お迎えした須美ちゃんを含めて家族七人でまた桜の咲くなか降る雪を楽しむのでした。
浅見光彦シリーズは40年続いているそうで、でも確かにそう言われればそうかもしれん。長いね。その中で須美ちゃんのキャラも変わっていったそうです。これもまたそう言われればそうなのかな?