息子の父親、私の彼だった人の衣類を、今日、すべて捨てました。
あれこれ8点ありました。
まったく連絡をとらなくなってから、3年近く経つでしょうか。
そんなに時が経っても、手がつけられなかったのは、
日頃の忙しさと、ほんの少しの未練と、息子に着せる日を
心のどこかでうっすら待ち望む、
母親としての気持ち。
やはり、小さな息子にも、あの人の面影を重ねてしまうのです。
死んだわけではない。
生きてるんだから、服を捨てたって、どうってことない。
と、なんだか、自分に言い聞かせるようにしながら、捨てました。
ひとつひとつ、私の家に置いていったときの、彼とのシーンを
思い出してしまいました。
中には、私が買ってあげた、寝る時のスエットもありました。
痩せてた頃に着てて、もう着れないからと私にくれたジャンバーも。
持って帰れないし、と、替えで置いていったパンツやシャツ。
洗って干すことに、ほんのり幸せ感じてた、あの頃の自分が微笑ましかったりも。
そんな中でも、息子を産む前後の、湧き上がる哀しさはなくて、
微笑しながら、捨てる自分に、成長したなーと感じました。
そう、愛した彼は、その辺で生きているんです。
死んだわけではない。
しかも、その人の子供が私を必要としている。
それだけでもう、充分だな、と感じます。
息子とふたりで生きていけることが幸せです。