恋心は尊敬も手伝って、燃え上がる | 不倫•未婚で子供を産んだシングルマザーの告白

不倫•未婚で子供を産んだシングルマザーの告白

不倫の末に、妊娠し、未婚で出産した30代女の告白。
誰にも言えなかったこと、相談したかったことを、自力で乗り越えてきたから、
いま、誰にも言えずに悩んでいる人の役にたてる情報を、告白とともに、届けたい。

「遊んでなんかないよ」

その言葉になぜか安心はできなかったけど

抱き合えた満足と、彼への恋心で、

その後の毎日が支配されているような感覚だった。

メールのやりとりも、嬉しくて、嬉しくて、

待ち望んでしまうくらいだった。

そうして、その次に会ったのも、夜だった。

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彼が、うちまで迎えにきてくれた。

仕事でいっぱいいっぱいになりながら、

なぜかそういう時間だけは、ちゃんと確保できる自分が

おかしかった。

見た感じ、時間的にも雰囲気的にも

ゆとりたっぷりで、現れる彼。

自分にはない、極めてデキる人の一面を見た気がして、

彼への恋心は、尊敬も手伝って、燃え上がるようだった。

2軒目に行ったバー。

薄暗いダウンライトに照らされたアルコールと氷が

キラキラ光っていた。

アルコールの種類がよくわからない私に、

あれがいいよ、これがいいよと教えてくれて、

その通りに飲んでいた。



自分の目も潤んで、視界も揺れて、

私は完全に酔ってしまっていた。

彼は酒に強いらしく、見た感じでは、まったくシラフと変わらない、

微笑をたたえた、落ち着いた雰囲気で、

私にいろいろ質問して会話していた。

女性の話を聞く・・・

ああ、この人、モテるだろうな、と直感で思った。

でも、今この時間は私だけの彼。

それが嬉しくて恍惚としていた。

「そろそろ行こうか」と彼が言って、外へ出た。

フラフラで、彼に寄りかかったり、また

自力でがんばったりしながら歩いて、車に乗った。