昨日、ビッグニュースが流れました
サウジでも女性の車の運転が解禁される、
というニュースです
これは、
ものすごい大きな変化になりうるものです
これをきっかけに、サウジ社会は
ものすごく大きく変わっていくかもしれない
そんな気がします。
今現在、サウジは女性が車を運転することを禁止している世界で唯一の国。
女性が外出するときは、家族の男性かドライバーに運転してもらって外出先まで連れて行ってもらわなくてはなりません…
これが、女性の社会進出の妨げにもなっていて、
それ以前に、女性の人権侵害、差別であるという批判が(特に海外から)多くありました。
…灼熱の此の国では車での行動が前提。
歩いて、公共バスに乗って、とか、電車に乗って、なんて選択肢はありません。
(電車整備、公共バス整備の話はどこかで聞いたことはありますが、実現はまだまだ先のことかと。)
その行動の前提である車の運転ができないので、
女性は男性にお願いするわけです。
”どこどこに行きたいんだけど〜
連れて行ってくれる?”
とか、
”どこどこに行きたいんだけど〜
ドライバーお願いできるかしら〜?”
行きたいところがあっても、
自分でさくっと行くことはできない。。
お願いして、OKがでないとダメ。
ある意味、
小さな子供と同じような。。
これは、
”これが当たり前。”と思っていないと
かなりつらいです。
この国ではこれが当たり前。
というか…
それしかない。
と理解して、ここに来た私も、
あ、、そういうことなんだ。。
むむ… これはかなり勝手が違う〜〜
うっ。。自由じゃないってこういうことか。。
と、初めはかなり戸惑いました
でも、私は駐在員家族であり、
ここでの生活がずーっと続くわけではないので
(何年なのかはわかりませんが…)
”ここではこういうもの”と、割り切れてからは、
ドライバーさんに連れて行ってもらうっていうのもなかなかいいわな。。
などと、思い始めてます
うちのドライバーさん。
スーパー優秀なのです。
運転上手いのはもちろん
街のことにも詳しいし、
めちゃ頼りになります
でも、、
自分がサウジ女性だったらどう思うんだろう。。
常に誰かにお願いしないと
行動できない、ということは
行動の制約であることは確か。
もっと自由に行動したい。
と、思うのではないだろうか。。
違う形もあるんだということを
知っているかどうか、というのが
感じ方、考え方を決める
大きなファクターだとも思います。
今回のニュースに対しては、
歓迎する声が大きく取り上げられてますが、
宗教解釈的にはいかがなものか、
という保守派の批判の声ももちろんあり。
ここからどう動いていくのかなーー。
とりあえずは、
30日以内にこの件を扱う
専門委員会のようなものが立ち上がって、
2018年6月24日には
ロイヤルオーダー(王室による政令?)が出されるとのこと。
そのうちに、、
女性が運転することも特別なことじゃない、
そんな社会に変わっていくのかな。。
それをきっかけに、
社会が大きく変わっていくのかな。。
ヴィジョン2030に向けて
本当にいろいろ動き出すんだろうな。。
そんな気が高まります
私自身は…
ここでの駐在生活の間に
車を運転することはないだろうな〜
と思います。
日本とは運転の勝手がかなり違うので
日本人の駐在員(男性)が車を運転することも
基本的にはないのです。
私みたいのが
もたっと運転してると
かなり危なそうでして
でも…
今は男性しか座ることのない運転席に
女性が座っている車を見かけたら
かなり興奮して喜んじゃいそうです
あ、、
でも、女性が普通に運転するようになると
今は80万人と言われる
外国人ドライバーたちが職を失うことになる??
いろいろ変わっていきそうです。。。