ブラジル旅行記8 魅惑のヴォーカリスト | 音温(ネオン)ビーム☆

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Jazzyな未知の世界に挑む波瀾万丈ライフ♪ 

私は今まで数多くのジャズヴォーカル系ライブを観に行っているが、日本で「また生で聴きたい!!!」と思わせてくれたヴォーカリストはたったの一人。 あれだけたくさん上手くてきれいなヴォーカリストが居る中、本当に今までに一人しかいないのである。 人間的に惹かれるとかありがちだが、そんなんじゃなくって、本当に不思議と引き込まれるのだ。 彼女の持つ独特な歌い回し、そして声。 女の私がドキッとしてしまう程、色っぽくてそして切なく儚い。 

この魅惑のヴォーカリストは女の武器を全くひけらかすことなく木や風のごとく自然体でクールなのに、ジワジワ幹からしたたるような隠れた色気と熱いものが滲み出ているのだ。 作り上げられた表面的な色気じゃないからこそ、もっと色っぽく感じるのかもしれない。

彼女のライブを7年前位に初めて「お茶の水NARU」で聴いた時、鳥肌がグワ~と立ったのを強烈に覚えている。 その頃彼女はジャズを主に歌っていて、ボサノバも原語で少し歌っていたが、今では完全にブラジルに絞って極めている。 もうなんだろ、彼女の独特な世界観と声、歌い回し、色気、静かな情熱にとにかく私の心は鷲掴みされ、まだあまりライブ活動をしていなかった彼女のライブを見つけたら必ず行っていた程だ。 とにかく彼女は後にも先にも本当に唯一の「もう一度、また次にも!」と思わせてくれたたった一人の日本人ジャズヴォーカリストだった。

そんな大好きで大好きでしょうがない憧れの彼女と、なんとリオで会ってしまった!!!!! 彼女のホームページで、ちょうと私と同じ時期、彼女もリオに滞在しているのを知っていたのでメールをしたら、なんとなんと見た目のクールな容貌からは想像できない程フレンドリーで、私の滞在していたアパートのすぐそばのホテルで生演奏があるから一緒にライブを観に行かない?と誘ってくれたのだ☆ 

携帯の電話番号まで教えてくれて、電話で初めてお話したのだが、憧れの異性に初めて電話するよりもよっぽど舞い上がって緊張したような興奮で声もうわずる妖しい私であった。 今までライブでは何度も至近距離で見ているのだが、彼女は独特のクールで近寄りがたい雰囲気を放っていたので、とても話しかける雰囲気になれなかった。 そんな彼女といよいよ当日、コパカバーナホテルのロビーで待ち合わせ!!! ドキドキもんだ。 私はレズか!? と自分でも勘違いしてしまいそうな程、興奮してしまう。 そして、、、、

現れました!!! リオには極端にアジア人がいないので、お互いすぐわかった。 彼女の名前は『Chie』。 Chieさんは以前とは全く雰囲気の違う感じのイメチェンをしていて、最初は???だった。 生粋のカリオカ(リオで生まれ育った人のことをカリオカと呼ぶ)に見える程、クリンクリンのチャーミングなパーマをかけていて、髪の毛はショートで栗色だった。 これは、染めたのではなく太陽で自然にそんな色になってしまったのだとか。 彼女は本当に笑顔がかわいくって、めちゃくちゃ気さくな人だった。 初対面とは思えない程、いろいろ話をしてくれ、私は緊張のあまり自分でも何話しているかわからない程で、挙動不審にならない様、一生懸命話すのだが、それが更に妖しさを増してしまって、ホント今から思い返しても妙な私であったが、Chieさんは終始笑顔で、ライブの帰り際になんと私の滞在するアパートに遊びに来てくれた!!! 

chie右がChie☆

本当にこの日が初対面だとは思えない程、濃いひとときで、いろいろ話が出来て嬉しかった。 Chieさんのデビューアルバム「Sabia」の制作秘話なども教えてくれた♪ う~ん、本当に夢の様な時間だったなあ~。 Chieさんに、「ジャズを歌っている頃からファンで、私が唯一忘れられない、日本で鳥肌が立ったヴォーカリストで、でもChieさんはすごく話しかけづらいオーラがあって。。。」などと話していたら、クスッと笑って、「そうそう、あの頃は私、閉じてたんだよね~。自分から人寄せ付けない雰囲気出してたと思う。」と言う。 Chieさん、きっと素敵な恋をしてきているからこそ、あんなに儚い色気が歌声に漂ってるんだなあ~。うん。 嗚呼、改めてChieの魅惑にハマってゆく。 そんなChieさん、帰る時「リオにいる間にまた必ず会おうね!!」と言ってハグしてくれた。 

その後、私はものすごく強烈な風邪ウイルスに感染してしまい、39度の熱が出て今までに経験した事のない様な関節の痛みで寝込んでしまったり、ようやく治って、帰国が近づいて来た頃、Chieさんはデモのレコーディングで忙しくなったりで、残念ながら会えなかったが、彼女とはまたどこかで繋がる様な気がする。 

リオにいると、とにかく美しい自然に囲まれてその偉大なパワーをものすごく受けるのだが、その反面、いつもどこかで危険が背中合わせで緊張の連続。 孤独感というか、それこそ「サウダージ」という感情が生まれて来るし食べ物もあまり美味しくはなく飽きてくる。 そんな時、そんな行き場のない想いをふと出会ったChieさんとシェア出来た事、お互いすごく染み渡るのだ。 もう少し時間があれば、もっともっとChieさんといろんな事、語りたかった。

彼女の歌は、是非一度、生で聴いてほしい。 人それぞれ好みはあると思うが、彼女は本当に魂が響く歌を歌う。 そしてこのリオでレコーディングしたデビューアルバム「Sabia」は1日で全曲録りきったとは思えない程の素晴らしい作品である。 リオの風の香りがします♪  kaorumいちおしの一枚です。
chie sabia sabia/Chie