そういえば「Body & Soul」は週末の昼にヴォーカルスクールの発表会で貸し切りにされることが度々あった。 音響にも最高のこだわりがある所だけに、スクールの先生にとってもそこで開催されることは誇りらしく、先生自ら嬉しそうに歌っていたりする。 名前は忘れたが、いろんなスクールがあるものだなあ、、、と思ったものだ。 生徒さんもスクールによってカラーが違うし、スタイルも違う。当然か。 私もジャズヴォーカルを勉強中とのことで、店長がヴォーカルの発表会があるときは私に仕事を当ててくれ、見学させてくれる。 すごく勉強になるし、見ていて楽しい。 みんな練習をかなり積み重ねて来て一生懸命歌い上げているので、上手い下手に関わらず、聞いていて心地良い。 しかしこういったヴォーカルスクールってちょっと宗教に近いな、って思った。 先生なり校長が教祖様状態で、スタイルを洗脳されているようなところがある。 「Body & Soul」のオーナーママにも何度か聞かれた事があった。「あなたはどの先生についてるの?」と。 私はどの先生にもついていなかった。 独学、、、というよりもそれほどまだ本格的に勉強したことはなかった。 以前サンフランシスコに住んでいたときに、ジャズの個人レッスンを受けた事があったが、半年経ってもひたすらヴォイストレーニングばかりで一曲も歌わせてもらえず、例のしょーもない楽器歴同様、あっけなく終了した。 確かにヴォイストレーニングは大事だとは思ったがとにかく私は歌が歌いたかったので、帰国して就職と同時に渋谷にある、見過ごしそうな程小さくて目立たない無名のジャズスクールに通った。 そこは私がバーテンのバイトをしていたショットバーの目と鼻の先にある場所で、そのスクールは歌の技術やヴォイストレーニングは一切教えず、やりたい曲を選ぶと、私のキーに合わせて譜面を作ってくれたり、いろんな人が歌っているレコーディングや資料を提供してくれ、ピアノの伴奏で好きなように歌う、という学校だった。押し付ける様なレッスンは一切なかったのと、自由に好きな曲を歌えるということで、私がボストンに来るまでずっと続いた。 ただの趣味でやっていたので本当にいろんなスタンダードがひたすら歌えて楽しかった。 そんな中、私にとって運命を変える様な大きな転機となる発表会が、そのスクールであった。 スクールの発表会というか、スクールの生徒が自ら企画し、ライブをやるというもので、その言い出しっぺの生徒さんは60歳代の鶴田浩二似のおじさんで、私を含め、男女様々な年代の生徒5人がおじさんのかけ声によって集まり、赤坂の「bフラット」という大きいジャズライブハウスでライブが行われた。 意外にもここからいろいろな事が展開していくのです。 続きは次回☆