ドラマが低視聴率というTOPIXをよく見かけますが、
これだけ、ショート映像文化を浸透させて、情報が過多の中で、
全てを視聴するなど不可能でしょう、そうなれば、長い映像ジャンルの代表である「ドラマ」は、忙しい人ほど、カット
スルーしていくという点も、踏まえて、(局側も)ドラマというものを捉えないと、ただ視聴率だけで、計ってもと、思える私。
それと今は、
サブカルチャーの時代から、
カルチャーへの時代
へ移行している感もあるのでしょうか?
一時的にだとは思いますが。
やはり地震というリアル・リスク=真のドラマが、作り物の
薄っぺらさを凌駕し、空想は、
弾き飛ばされているのが、ここ半月のTV事情かなとか、感じます。
ですから、今は、
ニュースカルチャーが、サブカルチャーを超えて、
上に位置する稀な時期
そんな風に時代の一空気を、捉えられるような気がしました。
そういう中で、
逆行の一筆
ドラマについて、今日は、書いてみたいと思います。
さて、今期のドラマを(少数ですが)何本か観ていますが、
私がドラマを観る際に、
気にしている点は、
まず、台詞が多いか、少ないか?
主役はピンチになるか否か?
人間は一面的に描かれている傾向か?多面的か?
他にもありますが、ここに挙げた観方だけでも、
ドラマの面白味って奴は計れます。
例えば、「重版出来」
第一話だけの感想ですが、今述べた点で、
人間(特にヒロイン)がやや多面的に描かれていない点以外は、当てはまるドラマでした。
さらに第一話だけはトリックが入っていたので驚きました。
一方「ラブソング」は、台詞が少ないと感じられませんか?
そこでもう、魅力が落ちます。
「ガリレオ」は多かったでしょう。(原作がそうなので、自然とそうなるわけです。理の物語ですし)
とすると、「あまちゃん」が、一番よいテキストになりますね。
台詞が多いので。
台詞が多いドラマほど、味が出ます、
深まります。
結果、観る者は、個々の人物へと自分を投影しやすくなり、
(言葉が多く出る=自分を投影できる指数になるわけです)
さらに「あまちゃん」の場合は、
シリアス系ドラマとは違って、
雑談の台詞まで面白いので、作者は、どこまでも言葉への
こだわりと執着を持っていると計れるではないですか。
では、「重版出来」と、「あまちゃん」を比較した場合、
この場合、
編集者の雑談と、「あまちゃん」の雑談の比較をした場合ですが、
やはり「あまちゃん」の方が面白いでしょう。
それは、作者の手腕
言葉の達者さ、筋肉が軽くキビキビと縦横無尽に動くからではないですか?
司会者で言えば、さんまさんに近い。(それぐらい軽快で縦横無尽な言葉の連打が続いていました)
そして、クドカンの脚本は、
言葉のキャッチボールを数回で切らずに、
徹底的に呟き倒してくれます。
ただ言い過ぎれば、疲れることもあります。
それが、今期の「OUR HOUSE」
ではないですか?
芦田愛菜ちゃんのマシンガントーク
演技は素晴らしいですが、台詞がくどすぎて、
言い過ぎることで違和感を漂わせると言いますか。おそらく怒りの感情に偏り過ぎて、マイナスに感じられる?クドカンは笑いを意識するので、違和感が生じても何故かさほど気にならない?言葉の陰陽、人間の喜怒哀楽の描き方がやはり上手いのかもしれませんね。
話を戻し、反対に、山本耕史さんはしゃべらないから、魅力半減です。
前述したように、
台詞が多いドラマほど、味が出ます。
私はそう思いますから。
話を戻し、
「重版出来」は、編集者の呟きこそ面白い側面は持ちますが、
これが、「あまちゃん」の場合、おそらくは、あの編集者たちのような、
数度の言葉のキャッチボールでは終わらせず、
次々と、参戦させていき、呟き合戦をもっともっと長く魅せてくれると想像できますから。
ただ、「重版出来」が、突然、ドラマ化されたのは、
作者に運が来たからのような気もします。
作者の松田さんは、エンブレムデザイナーに選ばれた野老さんと同じ69年組ですから。
今年は、ブレイクする年なのですね。(占いの観点から)
では、「とと姉ちゃん」は、どうでしょう?
呟きは、面白くない・・・ですね。
いい台詞も多いので、素晴らしいところと、今一つのところに差を感じるドラマでしょうか。
呟きが面白くない理由は、
相手との会話を、あまり楽しんでないから、
自分の思う事を口にするか、
遠慮する言葉を口にする傾向だからでしょう。
それと、あまり、文芸や、雑誌メディアなど、そういうアートなところが出てこないのは、編集者人生を描くには、伏線が弱い気が・・・します。
では、「ラブソング」は、どうでしょう?
さ、さらに台詞が短い・・・ですよね。
福山さんと、ヒロインの余韻
余韻で、魅せようとしているようですが、
しかし、余韻で押すと、
観る側は、盛り上がらないもの、
謎も弱いので、続きが観たい気が起きにくい。
そういう時はやはり韓流ドラマの媚薬、秘密兵器である
秘密
を持たせることが、構造論的に、有効な手だと私には思えます。
宮崎監督なら、ストーリーは何でもいいと、
絵柄で、ヒットさせていくところが、ドラマは、
やはり脚本、その要は、
秘密でしょう。
やはり。
秘密があるから、続きが知りたいという
期待値が上がり、それがなければ、盛り下がる
構造から考えると、腑に落ちる理屈です。
世界は、言葉と数字で成り立っていますから。
しかし、このドラマは、ストレートな物語なので、
続きを観たいと思わせるほどの秘密 (単純なものは論外ですよ)
を設定するのは、難しい構造ではありますが・・・。
少し戻ります。
「重版出来」
このドラマが、人間がやや一面的だと感じる理由ですが、
特にヒロインが一面的でしょう。
ぼやきを言う編者者たちは、本音も建前も口にして、
人間の幅はありますが、
ヒロインを、柔道部系人格で押し過ぎ!
そういう、キャラ、イメージ先行で描いているからなのですね。
もちろん、素直で明るく素敵なお嬢さんだと思いますよ、
黒木華さんは、輝いていると思うんですが、
脚本的に、人間がいい人、一面で押して、人間の幅を出すことを殺してしまいました。
そのために、共感部分が、いい人の彼女に、共振はしても、
ある部分で押し返されます。
作られた人格さが、強いために。
さて、では「あさが来た」は、どうだったでしょう。
台詞が多い点は、〇ですね。
ヒロインがピンチになる=偉人の話ですし、ここも〇だと思います。
人間は一面的か?=やや一面的ですね。
特に、旦那がそうでした。
あの描き方は、下手ではないですか?
あそこまで、ストレートなボンボンを描くなんて・・・
ボンボンからのイメージと、二枚目のイメージから
台詞を作っているので、人間が、とても薄っぺらく浅い印象でした。
演技も、玉木さん自身はいい男なんですが、いつも同じ調子で、
メリハリも何もない、ただ能天気で、役者殺しの
役と感じました。
例えば、何か主張があり、
それを成し遂げるために、闘う姿とか、
苦の面、悲哀面があれば、陰陽の陽気さは、魅力を増しますが、
陰陽の陽ばかりで押すと、失敗する典型のようでした。
さて、人間が多面的かどうか、
それを計るのに、
色々と作品がありますが、
例えば、宮部みゆきさんの休憩室のOLの会話
などは、上手いですよね。
その会話には、ゾッとさせられますが、
皆が皆、あんなに意地悪ではないはずですが、そういうことを口にする人もいるので、
リアリティが存在します。
陰陽描いています。
イメージだけで描いていないので、言葉がリアルになるのですが、
あのボンボンでも、そういう台詞を言うでしょうし、そう考えると、
人間を一面的に描いてしまうと、そこは、批評されやすいかもしれません。
もっとも、不自然な会話になりやすいのが、
男性作家が描く女子高生。
喋り方が、不自然になる確率が高いでしょう。
女性をイメージで描くためです。
反対に、女性作家が描く年配男性の会話は、
優しいものになりがちなので、
そこもイメージで描いていて、老人の
ブラックな面をうまく映し出せずに、失敗する傾向ではないですか?
総じて、イメージで書いてしまうと、
会話が、浅くなっていく、
それも法則として、定義付けられる気さえします。
でも、「あさが来た」
よかったですし。
特に、台詞が多い点は満足でした。
「あまちゃん」のように、言葉のキャッチボール
往復の数をもっともっと増やして、
呟き合戦をさせて、
もっともっと、たくさん言葉を発してほしかったですが。
呟く以外でも
言葉を連動させて、重ねていくと、
必ず、グッときますから。
例えば、薬師丸さんが、
三代前からマーメイドと、唄ったシーンで、
三代前からマーメイド?って、夏さんのことじゃあ?(海女をマーメイド、しかも祖母から孫までマーメイドと例えた)
このシーンで、胸が熱くなるのも、
言葉の重ね方の勝利でしょう。
「あさが来た」で、こういう台詞を用意するには、
歌という舞台、子供、孫まで多く出て、多くを語り、色々な問答があって、
そういう言葉が出たら、感動度が上がると考えると、
クドカンの作り方は、本当に凝りに凝っていました。
でも、「あさが来た」で、素晴らしいシーンがありました。
それは、演説シーンです。
私は、朝ドラで、もっとも素晴らしかったシーンが、
朝ドラ「さくら」で、さくらが、外人たちのお店を守るために、
演説をするシーンでした。
そこには、まさに言葉の哲学性、愛情、強い思い、知識
これらがうまく混ざりあい、成功していましたが、
「あさが来た」で、大隈重信公に対してあさが、
熱弁をしたシーン
あれは、朝ドラの中でもトップ・クラスの名シーンになりました!
これぞ、言葉に言葉が重なった時に
現れる化学反応!
つまり、ドラマとは、どれだけの言葉を、
どのシーンで、どう発するか!
そして、その言葉に熱意、迫力、情感などあるか否か?
そこが、見せ場を計る
重要ポイントのように思えます。
構成も大事ですし、いい台詞も大事ですが、
どこで、ピタリと合う言葉が繰り出せるか
それがもっとも重要でしょう。
よい台詞というものは、実は、言葉の格好よさよりも、
そのシーンにふさわしい台詞であるかの方が重要だと思うのですね。
そして、その要となる言葉の前後の言葉も魅力的かどうか、
それを見極める際に、演説シーンとかは、
とても計り、モノサシとなります。
しかし、
推理もののように、探偵が、理知的に何かを説く流れでは、
味気がないわけですね。
自分の人生を賭けるようなシーンでこそ、発する熱弁
その熱弁こそが、
観る者を惹きつけるはずですから!
その代表が、ヒトラーの演説とかでしょう。
人は人の熱意と、そのシーンにピタリと重なる言葉
そこに打たれるはずなので。
ゆえにドラマは、一話完結ものではつまらないわけですね。
何話も何話も主人公の生き方を観ていくことで、
共感をし、そして、涙するものですから。
長い時間が必要です、相通じるまでの。
そうやって、そこまでの時間の共有があってこそ、
観る者は主人公に自分を投影する
その投影数、%が、高くなる。
これもドラマ定義のような気がします。
ですから、
ドラマが魅力的か否かを計る際は、
台詞の量
毎回、主人公がピンチに陥るか
人間を多面的に描けているか?
構成はよいか?
飽きさせない作り方をしているか?
そういう視点で見ると、点数を付けることが出来るでしょうか。
特に、
驚きの連続
それをやってくれるドラマは、確実に面白いでしょう。
さて、これら全てを含めたドラマがあります。
日本ドラマで、代表的な作品は、
「あかんたれ」
でしょう。
あかんたれは、全登場人物が、
どこまでも、苦しい立場という状況もありますが、
思いのまま主人公に、本音、嫉妬、怒り、あらゆる負の感情を
ふっかけて、
そんなことをよく、そこまで言えるなと、
観る者に、人間の恐ろしさを、感じさせます。
「おしん」は、「あかんたれ」にインスパイアされて作成されたものと感じますが、「あかんたれ」の言葉が凄すぎて、「おしん」は、サーキットで言えば、
F1とF3ぐらいの差があるようでした。
しかし、言っている人たちも、
貧しく苦しい生活をしているので、余裕ある暮らしをしていれば、
あそこまで苛め抜かないと考えると貧困の中での差別はすさまじいものだと、
肌で感じるほどなので、「あかんたれ」を観た後は、
おおかた、ドラマが薄っぺらい台詞に感じるので、
優れた作品は、モノサシになりますね。比較の。
しかし「あかんたれ」で主人公は、そういう困難の連続の中でも、
何故か、全てを受け止めて、次々と問題をクリアしていく・・・
そう、主人公が一面的なところが、このドラマの唯一の汚点かもしれません。
脚本は100点に近いですが。
しかし、驚きの連続
涙の連続で、
人間の恐ろしさ
人間の意地悪な面
それを克明に描いた悲劇として、最高傑作でしたが、
やはり、言葉の量が物凄いから、
そうなるわけですね。
これでもかというぐらい
次々と言葉が出てきて、
マシンガントークの連打で
お経みたいに台詞が続きすぎるドラマでした。
さらには、色々な策略、罠が仕掛けられているので、
続きが観たくて仕方がなくなる作り方で、
これは、絶望している人ほど、
観ると元気になるでしょう。
何故か、ここまでリアルに
コテンパンにやられて、それを苦にせず、
頭と誠意で成功していく秀松という人に、圧倒させられてしまうからです。
韓流ドラマでは、
「ジャイアント」「エデンの東」「犬とオオカミの時間」「黄金の虹」
が、それに値する名作でしょうか。
よく似ている点があります。
徹底的にやられながらも、這い上がっていくドラマですから。
この四作は、四作とも、
始めに述べた「台詞が多いか否かが鍵」
という点から、
ものすごい台詞量です!
さらに、
知的な台詞、下世話な台詞、人間の意地悪さが徹底的に描かれていて、
主人公は何度も何度も殺されかけては、
信じられないような状況から、脱出していくジェットコースター・ストーリーなのですが、
情感がものすごくあり
それでいて、(簡単には見破られない)謎があり、
嘘があり、嘘がばれそうになったら、
圧倒的な知的な屁理屈で、跳ね返しては、
安心させて、
また嘘や正体や、動機がばれそうになったら、
圧倒的な知的屁理屈で、
安心させてくれる。
常に毎回、ラストシーンで、
嘘がばれそうになる作りなので、
続きが観たくて仕方がなくなるわけです!
情動と計算の絡みが巧みなわけです。
身分や、嘘を付きながらも、
別の人格などで、
信用を積み重ねて、出世していったたり、
富豪の一家の中に入り込んでいったり、
大金を、一発ではなく、
ジリジリと、騙して、奪っていったり、
このジリジリという点で、続きが観たくなるわけですね。
しかも、手口が巧妙で、書き手の知能の凄さを感じさせるので、
人生の知識を総動員して描いていることがわかります。
そうやって、主に
命がけの復讐をしていく。
主人公が、死にそうなほど追いつめられ
次回へ続く
あぁ、続きが早く観たい!
そして、涙、涙の物語
あちこちに仕掛けがあり、
トリックがありながらも、
そのトリックが、人間の情感と連動しているために、
観る者は、グッとくるわけです。
そして、数字が出てきても、
探偵ドラマとは違い、
主人公自身が、
生きるか死ぬかの境地で仕方なくやった、仕掛けのために、
そこに描かれる
トリックや、嘘
謎
が、まるで生き物のように、観る者を魅了していきます。
そう、作り込みの凄さを、ドラマ好きでなくても、感じてしまう作りになっている。
おそらくは、書き手は、
観る側の心理まで考えて、作り込んでいることでしょう。
先日「朝鮮ガンマン」を観終えましたが、
面白いです
ただ、台詞の量が、名作の韓流のように、
なく、そこだけ、物足りなかったですが、
「朝鮮ガンマン」の持つ味
これは、格別な味がありました。
韓流ドラマ・ランキングでは、
10位以内に入るかは難しいですが、
格好よい韓流ドラマ・ランキングでは、
トップ・クラスに入ると思います。
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〇 2011年3月11日「東北・関東大地震」的中 (証拠コメントです)
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○イベントのお仕事(お店の記念日や販促イベント等)に是非、占い師として呼んでやってください。
店舗の一画、カフェの一画など、占い環境やイベントを提供してくださる方を随時、募集しています。
占い原稿などのご依頼も承ります。
○消費税増税は、軽減税率導入でない限り反対です。
○自衛隊の軍事化に懸念、反対派です。(国防軍名含)
「大地震☆被害者のための供養塔」
○ ○
○ 光 ○ ○ 光 ○
○ ○
☆
星
☆ 佛☆佛 ☆
神
☆
○
○
○ ○ ○
○
○ 光 ○ ○ ○ 光 ○
○
○ ○ ○
○
○
○
○
○
○
○
○
○○○○○○○○○○○○○○
ハロウィンの夜に灯した『星☆灯』
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○
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|星|
|☆|
|灯|
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~PCからの閲覧でない場合、形に歪みが出ますのでPCでご覧ください~
私は、愛知県を、「無震県」と(ある時期まで)改名することを提唱しています!
地震の波動を受けないためにも!
地震に無縁の「無震県」
大地の揺れも無縁となりますことを!
静岡県の新名も閃きました。
それは「静震県」です。
そして、東京都の新名も閃きました。
それは「地鎮京」です。
~ペタは、現在、返していません。
希望の方は、コメント欄やメールでご一報ください~