山伏峠石棺仏と、玉野石仏の劣化 | Talking with Angels 天使像と石棺仏と古典文献: 写真家、作家 岩谷薫

山伏峠石棺仏と、玉野石仏の劣化

  ブログに書けないこと、FBの友達内でも書けないことなどもいろいろあり、しばらく放置していましたね… まぁ、それは一段落ということに…。
 昨日は、母の所用で加西市に行ってきました。

 せっかく行ったので、近くの石棺仏に会いにいくか…と思いましたが、自分でも驚くことに、石棺仏と言えば代表的な山伏峠の石棺仏なのに、もうその場所を微妙に忘れているしまつ…汗
 はじめて撮ってから10年以上は経つし、NHKの取材からは7年ぶりか…そんなに経っているんだね…そりゃ忘れもするか……
 山伏峠の石棺仏の過去記事は、コレとかコレね。


 手元に持っていた私の古いバカチョンカメラが、全然ダメなので写真、大したことありませんが。笑
 雨あがりの湿気を含んだ青い空気の中、彼らは変わらずそこに佇んでいました!
 山の香りが立ちこめ、良い雰囲気でしたよ!

 変わったのは母ですね…この石棺仏と出会った頃は、母は杖をついていませんでしたが、今は杖をついて私が手を引いてあげないといけない…。

 こうしてこの石棺仏は、何百年も幾世代の人々の姿を見てきたことでしょう…
 県指定の文化財ですが、これは国宝的価値は充分あると思うのだが…
(ただ、国宝になるとそれはそれで管理が大変なんでしょうね…)

 近くには玉野石仏もあります。
 玉野石仏は、私が取材している頃から非常に見付け辛い場所にあり、当時の勘で車を走らせると、案の定、迷う。笑
 でも、私の天使を含む、石仏センサーは敏感なので、田や麦畑の遠~く先にある玉野石仏を発見!!!!  
 「あれだ!」と思わず叫び、久々の再会でした。

 玉野石仏、このブログでも書いていると思っていましたが、書いていませんね。
 全長176cmの家型石棺の蓋に阿弥陀が彫られています。
 これも、鎌倉時代から南北朝時代にかけての名作です。
 ただ、「なんか、ちょっと雰囲気変わったな……??」とは感じつつ、それが何かまでは判らず撮影。
 阿弥陀の目の前には広大な麦畑が広がっており、何百年も、人間は変わっているけれど、人の営みは変わっていないんだろうな…としみじみ…。


 帰ってきて、本日、自分の『笑とる仏』の写真と比較してみてオドロキ!
 『笑とる仏』ではこの阿弥陀の光背がしっかり彫刻されていましたが、昨日撮った写真には、その光背は剥離して無くなってしまっていました!驚!!

 当たり前ですが、石の造型も永遠ではありません…
 典型的なのは「寺元の地蔵」ですね!

 石棺の石自体がもろいのでしょう…
 ただ、平成になってこの劣化は激しくなった印象があるので、外国からの酸性雨等、何か原因があるのかもしれません…?

 こうして、私が石棺仏のハートも含め記録として撮っておいたことは、すごく良いことだと思うのでありました…

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