美輪明宏さんに勝って負けている『Talking with Angels』笑 | Talking with Angels 天使像と石棺仏と古典文献: 写真家、作家 岩谷薫

美輪明宏さんに勝って負けている『Talking with Angels』笑

ロンドンの天使 いつの間にか、クリスマスシーズンだったのね…。
 この頃『中国古典怪談』ばかり語っていますが、天使を片時も忘れたことはありません…。特に2009年より一日たりとも…これは「事実」。
 『笑とる仏』や『新釈 中国古典怪談』で、忘れたのかと思っている人も居そうですが、違います。
 2012年に版元のパロル舎が倒産して、売れない本と思っている人もいるかもしれませんが、それも違います。

 『Talking with Angelsーロンドンの天使達ー』を出版した年の2005年の12月の吉祥寺ブックスルーエのランキングでは、一般書に混じって私の本は38位にまでなっていました。(きっとクリスマス関連でしょう)。写真集なんて、一般書よりも元々売れないのに、初めての出版で、これはなかなかすごい記録だと思います。しかも本屋さんで中身を見ての購入ですし。
 美輪明宏さんに勝って、美輪明宏さんに負けています。笑

 2005年と言えば当時、『オーラの泉』というTV番組があって、美輪明宏さんと江原啓之さんが一世風靡していた時代ですね。鏡リュウジさんも、TVによく出演されていました。

 美輪明宏さんは、撮影したこともあります。私が、三島由紀夫好きを語ると、握手していただき、手と手の去り際、美輪さんが中指を立てて、私の手首から、手のひら、中指の先までをスーッと撫でた事を今も鮮明に憶えています。その瞬間、頭の先からつま先までモノスゴイ電流が走ったことも。
 その事を、急逝してしまった文学少女の友達に語ったら、その握手は三島さんが美輪さんに教えた最高レベルの握手、今夜OKよ、というくらいの握手なんだよ!と、興奮して目を輝かせながら教えてくれたことを思いだします。
 「使命か…」 永過ぎる使命だ…

 鏡リュウジさんとは、天使の撮影中、ヒースロー空港でバッタリ出会ってしまい、その御縁で帯を書いていただきました。あの時も適任者出現の運命を感じました。英国魔術の専門家ですから。私もあの頃、英国魔術書を随分沢山読んでいました。
 
 出版から2年経っても、こんなにうれしい現場の声が。3番のコメントです。2年も平積みだったんだ。涙
 隠れたベストセラー?だったのですね?笑

 当時は、良い書評のブログも沢山ありましたが、さすがに9年も経つと随分消えてしまいましたね。でも今も「岩谷薫 Talking with Angels」で検索すると良い書評がかなり残っております。
 今は手売りか中古を買うしかないけれど、『Talking with Angelsーイタリアの天使達ー』はもう大分、在庫が無くなってきました。
 
 『イタリアの天使達』も勿論自信ある大好きな写真集ですが、イタリア、ロンドン、究極の選択をしろと言われると、作者は間違いなくロンドンを選ぶでしょう。
 クリスマスの変わったプレゼントにいかがですか?

写真集の冒頭に引用した言葉。
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天国とは神の至福のイメージを見ることだと悟れば

そこはもう時間を越えた瞬間 (a timeless moment)
だということが
わかるでしょう 
時間は炸裂してしまう
だから もう一度言いますが 永遠とは
いついつまでも
存在するというようなものではない それはまさに 
いま
ここにある この地上であなたが他者と関わりあう
その経験のなかにあるあるのです      
            ジョーゼフ・キャンベル『神話の力』
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 正に地上で天使と関わり「時間が炸裂」しました。


あの頃は、こんな曲も流行っていましたね。やっぱりロンドンの子の声。
久々に聴くとやっぱりいいなぁ~。


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