信州読書会さんに参加させていただいて、毎週金曜日に
 課題図書の感想文を提出させていただいていますニコニコ

 

    今回は、夏目漱石の『 門 』の感想です本

 

    いわずと知れた『三四郎』、『それから』に続く三部作ですビックリマーク

    ストーリーは、それぞれ独立していますが、テーマは続いて

    いるので、できれば『三四郎』から読んでいただくと

    より深い読後感を味わえますおねがい

 

    田舎から上京し、都会の洗礼を受ける23歳の『三四郎』。

    三四郎は洗練された都会の女性に惹かれ、翻弄されます。

    『それから』では、親の財産で悠々自適に暮らしていた代助が

    、いったんは親友に譲った女性を取り戻すべく、苦悩します。

    そして……その後のお話にになるのが『 門 』です。

  

    親友を裏切り、その妻であった御米と結ばれた宗助は

    崖の近くで、息をひそめて生活をしています。

    そんな中、過去に裏切った親友との再会に心が乱れて

    禅寺の門をくぐり、救いを求めますが……。

 

    世捨て人のように、ひっそりと暮らすことで、お茶を濁して

    いる宗助。

    自分の力で、世間や社会とどう向き合っていくのか、

    少し歯がゆい気持ちで、一緒に宗助を見守ってみませんか?

 

 

                『 逃げた先 』
 
 ( 引用始め )
 
 事は冬の下から春が頭を擡げる時分に始まって、散り尽した桜の花が若葉に色を易える頃に終わった。凡てが生死
の戦であった。青竹を炙って油を絞る程の苦しみであった。大風は突然不用意の二人を吹き倒したのである。二人が起
き上がった時は何処も彼所もすでに砂だらけであったのである。彼等は砂だらけになった自分達を認めた。けれども何 時吹き倒されたかを知らなかった。                  < 新潮文庫 P.209 >  ( 引用終わり )
 
この文章から、宗助と御米が不可抗力にも近い感情で、結ばれたことは想像できる。 生きていれば、不用意に足をすくわれることもあるだろう。それは恋愛だけではなく、仕事や人間関係すべてにおいて。 ただ、その後の対処が大事なのだ…と思う。 私自身、幼少時から親に「逃げた先にも苦労は待っているから。逃げてもいいことないよ」と口酸っぱく言われてきた。
頭ではわかっていても、現実はそうはいかない。宗助や「こころ」の先生ばりの逃げ方をしては、何回も痛い目に遭ってき た。 宗助は、安井の存在をあれだけ怖れるということは、御米のこともカタをつけなかったのだろう。財産の分配や小六の 進学の件も、解決を先延ばしにしてしまう。 子供が育たないことを、自らの罪と重ね合わせてしまう御米の心の内を宗助は理解できない。まずは、そうまでして一 緒になった人と向き合わねばならない。自らを憐れむのはそれからだ。 宗助の逃亡先は参禅することだったが、結局何も得られなかった。ただ、事態が好転したことで御米は春がきたと表情
が晴れやかな反面、宗助はじきに冬がくると下を向く。当面は逃げ切れたが、根本が解決していないと宗助自身が一番 よくわかっている。
 
 「源氏物語」の中で、光源氏が父帝の后藤壺と通じ、その子供が天皇になってしまう。 これは重大な「罪」だ。光源氏は藤壺への報われない想いの反面、「罪」を藤壺と共有できることに喜びを見出そうとす る。藤壺も、我が子である天皇を光源氏と守ることで一緒に罪を背負うことを決心する。 「罪」を犯しても、一緒に背負う物語の女性作者。 どこまでも逃げようとしたり、自死を選んでしまう物語の男性作者。 男女の違いなのか、作者の人生観の違いなのか。  

 

 

 

   Twitterの方で、質問箱を開設しましたクラッカー
    https://peing.net/ja/yuuki27144

 

   よろしかったら、どんな内容でも結構ですので、
   どんどん質問してくださいねビックリマーク

 

 

   岡山読書会では、スカイプでの読書会を主宰しています。

    私も初めてのことなので、一緒に楽しく本を読んでいくという

    スタンスなので、ご興味のある方は、

    お気軽に お問い合わせ くださいね。

 

   今のところ、完全無料ですビックリマーク

 

    信州読書会さんのツイキャス読書会に

   参加させていただいています。

    信州読書会さんのYouTube音声 から

    メルマガ読者になれば、どなたでも参加できます。