Mission Impossible
『銀行口座を開設せよ』
頭の中で、あのテーマ曲が鳴り始める。
今回のジョージア視察。
目的はいくつかある。 でも最大のミッションは、ひとつに絞った。
トビリシで、銀行口座を開くこと。
2028年の移住に向けた、最初の一歩だ。
■ 作戦決行日:10月7日 2026年
舞台はトビリシ。
ターゲットはバンク・オブ・ジョージア。
出発前に、やることはひと通り調べた。
作戦はこうだ。
■ フェーズ1:空港で「現地の番号」を確保せよ
トビリシ空港に着いたら、寄り道はしない。
到着ロビーの通信キャリアのカウンター(Magtiなど)へ直行だ。
パスポートを見せて、ツーリスト向けのプリペイドSIMを買う。
データ通信だけじゃなくて、通話とSMSが受けられるやつ。
ここが最初の関門。
銀行はSMSで認証コードを送ってくるから、現地の番号がないと話が始まらない。
新しい番号は、すぐにメモしておく。
ついでに空港のATMで、ラリ(GEL)を少しだけ下ろしておく。
■ フェーズ2:拠点を確保せよ
配車アプリのBoltを呼んで、ホテルへ移動。
荷物を置いて、身軽になる。
ここで一回、深呼吸。
■ フェーズ3:銀行に潜入せよ
向かうのは、市内の支店。
受付で伝えることはひとつだけ。
「非居住者だけど、個人口座を開きたい」
番号札を受け取って、呼ばれるのを待つ。
この待ち時間が、たぶんいちばん緊張する。
■ 最終フェーズ:窓口での交渉
番号が呼ばれる。
窓口に座る。
"Hello! How can I help you today?"
来た。
"Hello. I would like to open a personal bank account here."
"Sure. May I have your passport, please? And do you have a local Georgian phone number?"
ここでフェーズ1が効いてくる。
"Yes, here is my passport. And this is my local phone number."
iPhoneの画面を見せる。
そして、たぶん聞かれるのがこれ。
"What is the purpose of opening this account?"
口座を作る目的。
資金の出どころと、仕事のこと。
ここはごまかさずに、まっすぐ答える。
日本企業で働いていること。
2028年にジョージアへ移住するつもりでいること。
将来のネットビジネスのために、マルチ通貨の口座を準備したいこと。
英文の在職証明書も持っていく。
これがあると話が早いらしい。
"Understood. Please enter the SMS code sent to your phone."
スマホが震える。
コードを打ち込む。
あとは手数料を払って、デビットカードの発行手続き。
カードは窓口で受け取るのか、届けてもらえるのか、最後に確認する。
■ ミッションの結末は…
うまくいくかどうかは、当日になってみないとわからない。
書類が足りないって言われるかもしれない。
「今日は無理」って断られるかもしれない。
それでも行く。
スパイ映画の主人公みたいにかっこよくはいかなくても、
自分の口座を、自分の手で開いてくる。
ミッション・インポッシブル?
いや、ミッション・ポッシブルにしてみせる。
このメッセージは、自動的に消滅しない。


















