怪物、シャイロックの子供たち | 奇跡の今日一日

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宮崎薫ブログ

日本アカデミー賞で安藤サクラが最優秀主演女優賞に輝いた「怪物」と、同じく各賞でノミネートされた「シャイロックの子供たち」2本をプライムビデオで観る。


怪物は母親目線、先生目線、子ども目線と視点の違う3部構成の物語が進むにつれて、映画を観る者の怪物の解釈も変わっていくというのが面白くてまた考えさせられた。

人が正義だと考えてやっていることも、視点が変われば正義とは真逆だったりする。


シャイロックはシェークスピアの「ベニスの商人」に登場する、ユダヤ人の強欲な高利貸。 

大銀行の支店を舞台にして起こる不祥事。この映画も章ごとに視点となる行員が変わっていってそれぞれの苦悩が上手く描かれる。

支店が本部から業績表彰受けるために融資の数字を追いかけてパワハラが横行したり、一つの融資案件が進んで稟議から実行に至るまでの支店内の動きの描かれ方はものすごくリアルで、僕も銀行員たった時代のことをしみじみ思い出してしまった。

上戸彩もかわいくて良かったし阿部サダヲはさすが。

金か、魂か。僕の魂は絶賛大セール中。