滑落停止の反転方向について | 奇跡の今日一日

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東京都山岳連盟認定サミットガイド
宮崎薫ブログ

  

 

滑落停止に入るためうつ伏せに反転する際、どちら方向に回るか。

 

昔は「シャフトを持った手側に反転、反転の勢いを利用してピックを刺す」と僕も教わったが、現在の日山協の指導は「ヘッドを持った手側に迅速反転」。

 

理由としては、反転の勢いで体に刺すことがあり危険だということ。

 

ブレードも肩口に当てるという指導から、肩抜きに変わりつつある(訓練の際にはブレードにテープを巻くという方法もある)。

 

これも、訓練の際に鎖骨折る事故が少なくないからだろう。

 

しかしいざ滑落した際に、鎖骨と命とどちらが大切なのだろうと思わなくもない。

 

止まることが何より重要なことなので、その人がより確実に止まれる方法であれば左右どちらに反転でも僕はいいと思っている。


ちなみにとある重鎮が滑落停止を実演した際、よせばいいのに生徒の1人が今はヘッド側に反転じゃないんですか?と突っかかり、俺は何十年もこのやり方で止めてきたんだ、どっちが止まるか勝負するかボケ!と一喝されたらしい。

 

まあ、どちらからでも反転できるように練習しておくべきだろう。

 

 

 

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