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お金のカフェテリア!

家計のキャッシュフロー分析を中心にライフプランを重視したコンサルティングを実施。東大阪市、東成区「緑橋」のFP(ファイナンシャルプランナー)

明けまして、おめでとうございます。
2013年スタートしました。
皆さまにとって良い一年でありますように、また自身も飛躍の年にと願います。
昨年は、ブログの更新をサボつてしまい…(汗)久々に更新します。
 
昨年暮れに、自民党が勝利し、景気回復に向けての取り組みが行われています。小手先だけの政策では無く、日本の将来像を見据えた抜本的な改革を期待したいものです。

インフレターゲット2%を目標に、デフレ脱却、景気回復を目指し、日銀対しての政府の働きかけが、連日伝えられていますが…

住宅ローンを抱える家計にどのような影響が…

もちろん全期間固定金利は影響なし、問題の変動金利への影響は…

例)
当初住宅ローン3000万円、変動金利1.5%、借入期間35年 月々の返済額91,855円 
5年後の、残高26,615,451円

金利が2%に上昇したとして…
月々の返済額が98,375円に、年間で78,240円の負担増に…

年収500万円の方で1.5%程年収が上がらないと負担増ですね。

景気回復と給料への反映のずれは生じるが、長引けば、或いは、されなければ需要悪化が懸念されますね。
税制、政策面で対応をするのでしょうが、また消費税の増税も…

やはり、新しい産業、外需、雇用を生み出す政策も必要ですね。



先日、借換えを検討しているのだが、メリットはでますか?
どの金利タイプを?こんなご相談…

独身44歳男性 
現在のローン…
借入期間残 23年 ローン残高(借換え金額)1790万円 
月々返済額 63400円 ボーナス返済 150000円

①変動金利、②10年固定金利選択型、③全固定金利、でシュミレーション

①変動金利は金利が5年ごとに上昇したと仮定して…

当初0.865 2年後1% 5年後2%、10年後 3% 15年 4% 20年後 5%と上昇したとして…

あくまでも仮定ですが…実際はこのようには、なりませんが…(汗)

②10年固定も固定期間終了後、金利があがったと仮定して、金利上昇リスクを加味したシュミレーションで…

当初1.6% 10年後 3% 15年後 4% 20年後 5%と上昇したとして

③全固定は2.2%で…


・月々の返済金額… (ボーナス返済考慮せず)

①71,580円 最大89,300円  ②77,600円 最大 89,000円 ③82,750円 一定

・総額で…

①約22,580,400円 ②22,884,200円 ③22,837,700円
(現在のローン総額 24,408,000円)

何れも手数料を込みしても90万~120万(金融期間によって違いが)の効果は出そうですが…
変動・10年固定は、このような上昇を描いた場合です。

これからの金利情勢にもよりますが、この金利上昇よりも、「もっと上昇」考えるか「そこまでは」と考えるかですが…

変動だと5年間は年間約20万円の返済金額が今よりは低くなり、全固定と比べても約134000円低くなります。

当初低い金利を享受して、その分を貯蓄しておけば、まだ低金利が10年続いたとしたら、200万円以上貯まる可能性もあり、繰上返済も考えられます。そのような視野も…

金利上昇による、返済額のUPにも、支出がかさむ時期など、考慮が必要です。



住宅ローンを借り換えた後、住宅ローン減税(住宅借入金等特別控除)受けれるの?と言う質問が…

原則として住宅借入金等特別控除の対象とはなりませんが…
 しかし、次のすべての要件を満たす場合には、住宅借入金等特別控除の対象となる住宅ローン等として取り扱われます。


* 1 新しい住宅ローン等が当初の住宅ローン等の返済のためのものであることが明らかであること。
* 2 新しい住宅ローン等が10年以上の償還期間であることなど住宅借入金等特別控除の対象となる要件に当てはまること。

 この取扱いは、例えば、住宅の取得等に係る知人からの借入金を銀行の住宅ローン等に借り換えた場合や、償還期間が10年未満の住宅ローン等を償還期間が10年以上となる住宅ローン等に借り換えた場合であっても同じです。

なお、住宅借入金等特別控除を受けることができる年数は、居住の用に供した年から一定期間であり、住宅ローン等の借換えによって延長されることはありません。

 借換えによる新たな住宅ローン等が住宅借入金等特別控除の対象となる場合には、次の金額が控除の対象となる住宅ローン等の年末残高となります。

* 1 A≧Bの場合
対象額=C
* 2 A対象額=C×A/B
A=借換え直前における当初の住宅ローン等の残高
B=借換えによる新たな住宅ローン等の借入時の金額
C=借換えによる新たな住宅ローン等の年末残高


基本的には、残存期間以上に借換えられない銀行が殆どですが…

借換えを検討するにあたり、効果の面からも10年以上残してと言うのが…
やはり早いだ段階での検討が有効ですね。

変動金利の金利が1%をきる住宅ローンも登場し、金利競争が続く中、借換えを検討されてる方も…

先日もご相談で、変動金利の金利が低いので借換えをしたいのでが…

やはり、1%を切る、変動金利の登場し、低金利は魅力的に感じますね。

当初、3000万円、固定35年、金利3%、15年経過、残高が約2000万円、期間20年まだ残っている…
1%の変動金利20年に借換えると、

金利効果は…

①もし、1%の金利で20年続けば…
 約450万円の金利効果、諸経費を考えても大きな効果ですね。

②5年後に3%に上昇、10年後に4%に上昇、15年後に5%に上昇…
 約120万円の金利効果、諸経費を考えると、約70~50万円の効果に。

返済額は…

・固定3%を続けると、             約111,000円
・①ケースでは、        (金利1%)   約92,000円 
・②ケースでは、  1~5年目(金利1%)  約92,000円
            6~10年目(金利3%)  約106,000円
           11~15年目(金利4%)  約111,000円
           16~20年目(金利5%)  約114,000円   
 
変動金利(②ケース)のシナリオは、実際にはこのようには動きませんが…
「楽観的だ」、「いやそんなにも…」と感じる方も…
あくまでも想定で、もちろん下がる事もありえますね。

総額の金利効果だけではなく、諸経費はもちろん、将来的は家計への影響…
返済額がUPするような事態になっても乗り越えられるかを考えておくことが必要です。

完済出来て始めて効果があったと言えますね。

*実際の借入の計算とは、少し異なる場合もあります。
AIJの企業年金の損失問題で、次々と、ずさんな構図が浮き彫りになってきましたが…
確定給付での予定利回りの運用の限界が…

でも確定拠出年金にも不安は…

確定拠出年金のデメリットのお話です。

・受取りは原則60歳になるまで、一時金、年金として引きだすことができません。
・加入期間が8年未満だと、60歳で受取ることが出来ません。加入期間によって、請求出来るが年齢63歳、65 歳など、遅くなります。
・運用商品を契約する金融機関の商品構成の中から、自分で選びます。その運用結果は将来の年金資産に 反映します、自己責任に…
・運用知識が必要…
・少額ですが管理コストも掛かる…
など

これらが、制度の普及の進まない原因にも…

柔軟な制度の見直し、仕組みが問われますね。