ひとりぼっちの顔が潰れた捨て猫
まっくろクロスケ(仮名)
ご支援くださった皆様のおかげで 元気になりました。
感謝しかありません!!
保護してから 59日目
素敵な里親さんが見つかりました。
クロスケに会いに来てくれたのは、
田舎から出てきて 今は関西で看護師として働いている若い女性。
実家には常に猫が4〜5匹いて ずっと猫と暮らしてきたそうで、
じゃれるクロスケと遊ぶ姿から 猫好きなのが伝わってきました。
夜勤の日もあるので 一人で待つ時間が長いと淋しいだろうと
保護施設で大の仲良しになった黒猫のお兄ちゃんも一緒に
と言ってもらえました。
お兄ちゃん ビビるくん(仮名)
アメリカンな凛々しい顔立ちに似合わず
何にでもビビりまくる繊細な小心者
でも 優しくて 新参者のクロスケとずっと遊んでくれるアニキ的存在。
仲良し2匹でなら 乗り越えられることもたくさんあると思います。
クロスケ
あなたはやっぱりツイてる
よかったねー!
とうとう お別れの日
自立する我が子を見送る母の気持ちです。
このお顔のせいで 捨てられてしまったのかなぁ
お母さんから引き離されて
小さなダンボール箱の中で泣いてたね。
看護師さんの手当てで ようやくまぶたが現れたけど、
目が開くかどうかはわからない状態だった
そんな君も もう今は
名無しのクロスケではありません
思いおこせば…
君と出会ってから
私には初めてのことだらけでした。
まず
こんなただれた顔の猫を見るのは初めてで
衝撃でした。
脱水症状もおこしていて、
このまま放っておいたら死んでしまうのは明らか。
でも 恥ずかしながら
保護するのに手を伸ばすのは かなり勇気をふりしぼる必要がありました。
でも勇気を出して よかった。
初めての感動もたくさんありました。
助けの手を差し伸べてくれた施設がありました。
先の見えない入院治療費が高額で 私一人で担える額ではなかったのですが、
「まっくろクロスケ基金」に協力してくれる 子猫の命を助けてくれる人達が現れて、
目の治療を施すことができました。
たくさんの方々から あたたかい言葉をかけてもらったこと
きっと 私は一生忘れることはありません。
こんなに恵まれたことは
もう「奇跡」です。
弱っていた君は
みんなからいっぱいの愛情を受けて
治療も頑張ったね。
少しずつ目も開いて
早くに対処できてよかった
もう少し遅かったら 目は開かないところだったと
獣医の先生もおっしゃってました。
チビのくせに 物事に動じない。
誰にでも遊んでーっとねだる 人懐っこい性格
ずっと大はしゃぎで遊んでいる様子は
目の前に開かれた明るい世界が 嬉しくてしかたない
そんな風に見えました。
見違えるくらい成長したねー
神様は 乗り越えられる試練しか与えません。
君は もうりっぱに乗り越えました。
ここから先の君の未来はきっと明るいはず
さぁ
新しい家族に迎え入れられて
新しい名前で
新しい生活のスタートです。
もう会えないと思うと
私は 淋しくて 涙がこぼれそうだけど、
でも
頑張った君を自信を持って送り出します。
小さくても真の強さを秘めているから
もう 何も怖がることは ありません
これからは 堂々と生きていいんだよ。
私も 君の時間に少しだけ携われて 幸せでした。
君の命を助けてくれた たくさんの人達が
幸せを祈ってくれています。
みんな 君の味方です。
だから 絶対
ちゃんと猫の一生をまっとうしてください。
愛してもらえる家族と暮らすのは きっと楽しいよ
幸せになってね。
さようなら まっくろクロスケ
この日を迎えることができたこと、
ご支援くださった皆様に心から感謝申し上げます。
保護した時の様子は
「まっくろクロスケ」.の絵本を出したいな
読んでいただいて ありがとうございました。