技能検定(機械検査1級)合格したので検定のことについてや体験記的なものをまとめてみました | 大自然の中での生活★遠方より子連れディズニー

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TDR近くに住み年パスで通っていましたが、震災後、一家で実家へ。大自然の中で暮らしています。700km離れた地から年数回インしてます。ユニバも大好き。起立性調節障害(OD)×1人、OD&発達障害×2人と3人子育て中。
懸賞もボチボチやってます。

3月11日、技能検定 令和3年度後期の合格発表でした。





私は機械検査(機械検査作業)の1級を受検していました。


2級に合格した時は、ペーパーテストの自己採点がほぼ間違いなしだったので、絶対大丈夫!と余裕だったのですが、今回は計画立案がまあまあ解けなくて、どれぐらい減点されているかわからなかったのでドキドキして発表を待っていましたが、無事合格していました。


片方が合格していれば、来年度は合格しなかったほうだけ受けたらいいので、来年また実技受けないといけないかもと重い感じで過ごしてました(笑)

私が受検した会場には、実技の2回目以降の方が10人弱ほどいました。(受検番号がわかれています)


合格率は、都道府県ごとに発表されますが、概ね1級は25〜30%、2級は35〜45%といった感じでしょうか?

ただ、勉強をしっかりして理解し、実技の練習もしっかりしておけば、ほぼ受かると思います。


↓ちなみに、私が受けた県の今年の結果です




ネットには、あまり情報がないので、もし、この記事が目にとまる方がいらっしゃって、少しでも役に立てばいいなぁと思い、機械検査についてや私の勉強方法、合格した際の出来具合を書いておこうと思います。


3年前に2級に合格しました。

本当は2級合格後2年で1級の受検資格があるのですが、私は1級を受けるつもりが全くなかったので、間があいてしまいました。

オススメは2級の2年後に1級ですが、しっかり勉強するならいきなり1級を受けてもいいかもしれません。


ちなみに、私は2級は11月末から勉強をはじめました。

なので、勉強期間約2ヶ月です。

日中はフルタイム勤務、家に帰ると3人子どもがいる母親ですが、頑張って時間を作りました。

平日と日曜日は子どもが寝てから夜1〜2時間座学、土曜日は母親に子どもを見てもらい、仕事に行ったつもりで家以外で勉強してました。半日は実技の練習場所を使わせてもらい、半日は座学。といった感じでした。最後の1週間は、就業後に実技練習させてもらったり、家でももっと勉強してました。

今回の1級は、2級の下地があるため、そこまで座学の勉強はしませんでしたが、1ヶ月間ぐらい毎日子どもが寝てからの夜1〜2時間していて、最後の週末はずっと部屋に籠もって勉強していました。


まず、ペーパーテストの勉強方法ですが、1級も2級もとにかく過去問を解くことです。


↓私が最初に購入した問題集↓

 

 

 

 


【学科について】


学科試験は過去3年間の問題を全部暗記しておけば、ギリギリ合格点がとれるかとれないかぐらいかと思います。

5年分覚えればまず大丈夫かと思いますが、7〜10年分覚えたら9割ぐらいは得点がとれると思います。(あくまで私の経験と感覚です。)

問題の言い回しが少し変わることがありますが、たいていの問題は同じ文章と選択肢です。


全部で50問、1問2点。

65点以上が合格ですので、33問以上正解だと学科は合格です。


私は、2級の時は8年分の過去問を覚えました。

続けての年での過去問が入手出来なかったため、飛び飛びでしたが、特に問題はなく、試験翌日の解答公開後に自己採点したところ94点でした。

1級も同じくバラバラの年度で、15年前とかの過去問も含めて7年分暗記し、自己採点は88点でした。


暗記科目が昔から苦手なのですが、

何回解いても、どうしても間違う問題については単語カードを使い、暗記しました。


 

 

でもまぁ、33問以上で合格なので、100点目指さなくていいと思います。




【実技について】


実技試験には、作業と計画立案(実技ペーパー)があります。


実技のくせに、ペーパーテストがあります(笑)


計画立案は難しい部類かと思います。

ただ、解き方のコツをつかみ、SIN・COS・TANや三平方の定理(ピタゴラスの定理)、因数分解などを理解していれば大丈夫だと思います。

今はYou Tubeでいろんな動画がありますので、学び直しもしやすいですね。

私も20年以上たっているので(年がバレる(笑))、習ったことすらあやしい感じでゼロからのスタートでした。


解き方のコツについては、↓のほうで説明します。


数学なんて世に出てから使うことなんてないだろ?と思っていましたが、使いました(笑)

化学的なことも学科に出てきます。

自分の子どもには、ちゃんと勉強しとくほうがいいよと、教えることができました(笑)


実技は60点以上で合格です。

採点方法は減点方式です。

減点方法については非公表のため不明です。


■配点

1級の配点 作業4割、計画立案6割

2級の配点 作業5割、計画立案5割


※どちらも最低4割以上の得点が必要

(例えば、1級の計画立案の場合は24点以上)

4割ない場合は、作業と計画立案の合計が60点あっても不合格です。

当然、どちらも4割しか点数がないと60点無いため不合格です。


★★製作等作業試験★★


作業試験については、とにかく早く正確に数値を読み取ることが大切です。

測定具や部品(測定物)の取り扱いについても、丁寧さが求められます。落下や転倒は大きな減点があります。


■手順

どの作業も、

清掃→ゼロ点チェック→測定→整理整頓

が、お決まりの流れです。

使ったものはあった場所に戻すクセをつけておくと、自然と整理整頓は出来ます。


■精度の目標

マイクロメーター ±0.005以内

ノギス ±0.05以内

ハイトゲージ ±0.04以内

シリンダーゲージ ±0.005以内

そこから外れると減点されます。

(確か↑のような感じだったと思いますが、違ったら申し訳ないです)


何回も練習できる環境ならしっかり練習していくと問題ないと思います。

私は幸い、本番と同じような環境で練習が出来ました。

2級のときは、作業については30時間以上練習し、規定の時間の6割以下の時間に入るようにし、読みの誤差もほぼなくなった状態で受けました。

本番は検定員が目の前で監視しているため、緊張して、時間が普段よりかかると思っていたほうがよいでしょう。

私は、ハイトゲージの読み方が一瞬飛び、しばらく固まりました(笑)


1級は、部品が1つ増えたりするぐらいで、基本的にほぼ同じです。

私はコロナのまん延防止措置で練習場所が使えなくなり、結局5時間ぐらいしか練習できませんでした。練習不足でした。

ただ、普段からマイクロはしっかり使う仕事をしているのと、2級で内容は頭に入っているため大丈夫だったのだと思います。


当日は1級から作業試験が開始されたうえに、トップバッターだったため、緊張で手が面白いぐらい震えて、三針の針が上手く配置出来ないし、マイクロと部品がカチカチ当たって音が鳴ってました…(笑)

練習不足で自信がなかったのもあったかもしれません。


緊張もありますが、寒い時期に試験があり、朝から始まるのでカイロ必須です!


★★計画立案等作業試験★★


ここが、きっと難関かと思います。

過去問を解いて、解答方法を覚えていきます。


●問題構成


■2級


・問題1

 説明図、段取り、計算式は書かせません。

 選択問題です。 

 選択式なので、だいたい理解していれば大丈夫


★平成28年度問題1






・問題2

 下記のような解答用紙(A3)に

 1、説明図

 2、段取り及び測定方法

 3、計算式

 を、解答します。



 一番大事なのは、

 2の段取り及び測定方法です。

 段取りを書くためには、1の説明図が必要です。

 計算式は大きな式だけでも書けているといいかなと思います。


★平成28年度問題2





・問題3

 品質管理に関係する問題


★平成28年度問題3




まず、問題1と問題3は出来ておくべきだと思います。

問題3は理解しておけば必ず点が取れると思うので、しっかり勉強しておきたいところです。

問題1と問題2の配点は高いと予想されます。

特に問題1は選択肢を選んで答えるため、当てはめて正解を導けます。解き方の流れやコツを理解していれば正解がわかると思います。

また、問題2の図と段取りは書けるようになっておきたいところです。


■1級


・問題1

 2級の問題2みたいな感じですべて解きます

 解答用紙は↑で写真を貼った2級と同じです。

 問題1は難しいので、後回しにすることをオススメします


★平成29年度問題1




・問題2

 これも2級の問題2みたいにすべて解きます

  去年と今年は過去問と全く同じ問題が出題。 

 去年は平成27年度の問2

 今年は平成28年度の問1

 それまでは過去問が出ていることはなく、

 もしかして傾向が変わったのかもしれません。

 私も今年は解いたことがある問題だったのでラッキーでした。


★平成28年度問題1(今年の問題2と同じ)




・問題3

 品質管理に関する問題

 管理図と管理図に出てくる記号の意味、計算式は覚えておくことをおすすめします。

 管理図を書かせる問題もよく出ます。


★平成29年度問題3




 

 


問題3は必ず出来るようにしておくべきです。

問題を一通り見たら

問題3→2→1の順で解答するといいと思います。


ちなみに、私が解答できた量ですが、

↓のような感じでした。


問題1

図は2つ必要でしたが、片方のみ。測って高さや距離を指定する箇所は、書けなかった片方の図にしかない1箇所を除きすべて記入できた状態

段取りは図に書けなかった1箇所を測る以外の内容はすべて間違いなく記入

式は、本当に大きな式1つのみ(1行)書いただけ


問題2

図と段取りはすべて間違いなく記入

式は2つ求めるうち1つは完璧、もう1つは8割ぐらいまでは書けていて、あと5分ぐらい時間が足りなくて最後まで書けなかったです。


問題3

しょうもないミスが1つあったのみ


おそらく問題1と2で7〜8割の配点かもしれませんね。

あくまで予想ですが…


同僚に、2級合格した人で、問題3は出来て、問題1と2は図と段取りだけしか書けなくて、式は白紙だった人もいました。(問題1が選択式になる前のことです)


式はあまり配点が高くないかもしれません。

 まあ、これも予想ですが…


ただ、1級は作業試験より計画立案のほうが配点が高いのでそうもいかないのでは?と思います。



■解き方のコツ(2級、1級共通)


1、問題の図の中で、きれいな面をチェックする

 面粗さが記載されているはずです。

 また図の下にある条件もよく読みましょう。

 きれいな面はたいてい使用します。

 解くときにヒントになる可能性が高いです。


2、何を何個使うのかをきちんと見ておく

 使うと書いてあるものはすべて使うと考える

 サインバー、金ます、Vブロックは使い方を理解しておく

 スタンド付きてこ式ダイヤルゲージ、ブロックゲージが出てきたらセットで使う。その場合は、穴までの高さや部品の高さなどを比較測定するので、そこを使って解くことを考える(↓の6で三角形を作るときに使うことが多い)


3、Vになっているところには、とりあえず丸(鋼球や測定用ローラ)を入れてみる


4、丸がきれいな面と接している場合、丸の中心から面にとりあえず垂直に線を引いてみる


5、丸が2つある時には、とりあえず丸の中心点同士をつないでみる

 ※丸の直径か半径は、使う道具で出せることが多いのでそれを使う


6、直角三角形を探す、作る

 

7、三角関数を理解する

 下記の場合には使用する

 ○2辺の長さがわかり、角度不明の時

 ○角度と一辺の長さがわかっている時


8、段取りは、使用する器具の名前は略さずに書き、

 わかりやすく丁寧に記載する。

 図のように、などと自分が書いた説明図を用いて説明も可能


とにかく、たくさん解いて、解き方の基本を理解して、図や説明がスラスラ書けるようにしておくことが大事です。


 

 

長々と書いてしまい読みにくくて申し訳ないです。

少しでも、お役に立てそうなら幸いです。