比叡山無動寺 阿闍梨さまに出会う 旅日記07 | dahlia/ココロのお天気 Life is still beautiful

無動寺での出来事、

いよいよ大阿闍梨さまに出会う編に入ります。

 

事前に知っておいたほうが

安心して参加できると思うので

 

これから行く方の参考になるよう、

まとめてみました。

 

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無動寺までの道のり

 

ケーブルカー延暦寺駅

左側すぐのところに参道の鳥居があります。

 

ここから山をひたすら下って行くのですが、

結構な勾配が続きます。

 

ケーブル延暦寺駅から

無動寺エリアまでは徒歩で約20分ほど。

 

 

私が無動寺を知ったのは

比叡山に入ってからでした。

 

ベル経緯はこちら

 

護摩供をやっているらしい

と言う微かな情報のみで

ほぼ未知の世界。

 

それでもなんだか気になる!と

勇気を出して出発したものの

 

人の気配がない山道を一人で降りて行くのは少々心細い。

 

 

閼伽井(あかい)を過ぎてしばらく行くと、

弁天堂に辿り着きます。

 

 

ここの弁天様が

無動寺にいる阿闍梨さまを

見えないところでサポートしているとの事。

 

お堂の中に入れたので、

上がらせていただいてご挨拶。

 

早めに着いたお陰か、誰もいなくて静か。

 

 

その後、明王堂へ。

ここが千日回峰行の拠点となるお堂。

 

 

願いを書いた護摩木は

この後の護摩供で

さっそくお焚き上げしてくれます。

 

なかなか来れる場所ではないため、

家族や親戚の分まで書いて収めていく方も結構いるとのこと。

 

 

御朱印を書いてくれたお寺の方に

「1人でいらしたんですか」と聞かれ、

そうですと答えると

 

「一人で来る人は少ないんですよ」。

 

 

事前にこちらを知っている人か、

そうでなければ知人に

連れてこられるケースが多いのだとか。

 

確かに、

ここまでの道のりを振り返ると、

観光で来るエリアじゃない。

 

わざわざ訪れる場所、なのだ。

 

 

この後11時から

大阿闍梨さまが護摩供をやるので、

もしお時間があれば

参加してみてはどうですか?

 

今日はいつも

いらっしゃってる方もいるので、

その方についていれば大丈夫ですよとお誘い頂く。

 

護摩供の後には精進料理を

大阿闍梨さまと一緒にいただく時間があり、

予約なども不要らしい。

 

それではと、有り難く参加させていただくことに。

 

 

いざ11時になると鐘が鳴り、

大阿闍梨さまがお堂に入ってくる。

 

みんな平伏してお出迎え。

早速、護摩供がスタート。

 

 

般若心経、不動明王の真言は大阿闍梨さまと一緒に唱えます。

 

私は般若心経を

覚えていないので、聞くだけ。

 

真言に関しては

前に書かれた板が立てかけてあるので、

それを見れば大丈夫。

 

そして最後に大阿闍梨さまから、

一人ひとりにお加持を授けていただきます。

 

その際、目を閉じて心の中で願いを唱えます。

 

真剣に気持ちを込めたからか、

終わる頃には少し涙。

 

 

終了後、希望した人は

精進料理が用意されているお部屋へと移動します。

 

 

私が訪れた時は

ここまで参加して帰る人も数名いました。

 

ちなみに、お食事、お話まで含めて

全てが終わったのが

13寺20分くらいだったかな。

 

ご参考までに星

 

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大阿闍梨さまとのお食事

 

食事にはいくつかマナーがあり、

小僧さんが食べる前に説明してくれました。

 

クローバー私語は慎み、食べる際には音を立てず静かに食べること

あじさいなるべく全て食べきること

クローバー器に口をつけて良いのはお吸い物の器のみ

あじさいおかずを取る際も、器を手に持ち口に運ぶ

 

最後は沢庵を1枚のみ残し、

ご飯茶碗に入れ、

そこにお茶を注いでもらいます。

 

それを各器に回し入れ、

最後はお吸い物の器に集めて飲み干します。

 

ここでの食事は素早く済ませます。
私のお隣の方は、ご飯を少なめでお願いしていました。

 

 

食事が終わるとお布施を渡すのですが、

私は何も知らずに来てしまったので、

のし袋を用意していませんでした。

 

そこで、

 

いつも参加している女性が

小僧さんに半紙をもらってくださいました。

 

それにお気持ちを包みます。

 

これは金額が決まっていないようで、

「お気持ちだから」ということのよう。

 

 

食事後は奥の部屋に移動して、

大阿闍梨さまの

お話が聞ける時間があります。

 

その際にもコーヒーとお菓子、

お茶が振る舞われました。

 

さらには白檀のお線香

までいただいて、

 

お寺でこういう経験を

したことがなかった私としては

 

「こんなに色々いただいてしまっていいのかしらアセアセと恐縮してしまうほど。

 

 

生き仏の有り難み

 

 

お気持ち(お布施)は

大阿闍梨さまのいるお部屋に入った際、

お渡しするのですが、

 

私は半紙に包んだだけだったので、

名前を書いてくださいと言われました。

 

お布施が入ったのし袋の代わりですから、

通常は自分の名前と裏に住所なども書くのでしょう。

 

 

これから行かれる方は

事前にのし袋を用意して行かれることをお勧めします

(なければ半紙をもらってくださいね)。

 

 

この日は

大阿闍梨さまの修行のお話などを伺いました。

 

 

始めたら最後、

満行するか自害という難行

『千日回峰行』に関しては、

聞いているだけで過酷さが伝わってきます。

 

それなのに

「終わった後、二千、三千とやらせて欲しかった」と笑顔で仰る。

 

 

「修行は自分のことだけ

考えればいいので楽なのです。

 

でもここ(無動寺)では毎日の護摩供を始め、

やることがたくさんありますからね。

自分のことばかりやると言うわけにはいきません」。

 

 

生き仏と称される方とは

どんな方なのだろう?

厳しいのかな?

 

と行く前は思っていましたが、

 

笑いも溢れる、

和やかな時間を与えてくださいました。

 

そんなお人柄だからこそ、

信者の方も親しみと有り難みを

より一層感じるのかもしれません。

 

私自身も貴重な経験をさせていただき、有り難かったです。

 

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こんなことになるとは

全く予想もしていなかった旅でしたが

 

この出来事で

比叡山滞在も充実のしたものとなりました。

ありがたいラブラブ

 

そんな充実感を携えて、来た道を戻ります。。

 

 

谷に降って来た、ということは

帰りは怒涛の登りガーン汗

 

 

でもね、気持ちが晴れやかだったおかげか

思っていたほど苦じゃなかった。

 

小刻みに小休止を入れて歩いたら

ケーブルカー駅までたどり着きました。

 

普通に東塔、西塔、横川に行くのもいいけれど、

無動寺もオススメです。

 

観光気分で行くところじゃないので

マナーだけは忘れずにパー

生き仏がいるところですからね。

 

さて。

 

そろそろ山を降りて、京都へ向かおうか

そんな心境の私。。。

 

 

京都から見ると鬼門にあたる比叡山。

 

そこから私は京都御所へ入るという、

私はどこかの僧侶か?みたいな行程。

 

 

そう、次は京都御所へ向かいます、、、。

 

と言いつつ、何のために

京都御所へ行くのか

この時は、よく分かってなかったのだけど。。。

 

 

<比叡山、無動寺にこれから行く方へ>

 

護摩供は毎日行われますが、

他の行事と重なる時など、

お休みの時もありますので、

希望される場合は事前に確認して行くと良いかもしれません。

 

一人で来ている方もいれば、

お友達同士、ご夫婦もいらっしゃいました。

 

初めての場合は

お寺の方にその旨を伝えれば、

色々優しく教えて頂けると思います。

お食事なども参加される方は

のし袋、用意して行ってくださいね。

 

 

これまでの『滋賀京都の旅日記』は

 

あじさい01 多賀大社 旅の始まり

 

クローバー02 宝厳寺〜都久夫須麻神社

 

宝石赤03 石山寺〜本来のわらび餅

 

お月様04 イケメン日本武尊 in 建部大社

 

宝石赤05 日吉大社でご挨拶

 

星06 無動寺にたどり着くまで

 

 

 

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