それ、普通じゃありません | dahlia/ココロのお天気 Life is still beautiful

 

ここの所、セッションをしていて気づく事があります。
それは、普通の家庭に育ちました、平凡で特に何も問題はなかったです、

という方で、
インナーチャイルドがかなり傷ついている事に
自分が気づいていないケースが多々ある
という事です。

そして、これはインナーチャイルドが傷ついている方の特徴的な行動、思考パターンですよ、と説明すると驚かれる。

え、これ、普通じゃないの?∑ヾ( ̄0 ̄;ノ

はい、
こういう考え方、行動をしない方も沢山います 

と言うと、さらに驚かれる。

そのくらい、ご自分の行動パターン、思考パターンはいたって普通(健全)だと思っていらっしゃる。

そりゃ、そうです、
それで数十年生きて来たんだから。


これについては以前書いた記事でも述べました(↓未読の方は読んでくださいね)
■チャイルドの影響を気づきにくい理由

別にその思考、行動パターンが悪者ではないので、そのままでもいいんです。

ご自分が心地よければ、何の問題もないのですが、満たされていない思いを抱えたままですので、やはりどこかで支障が出て「よくわからないけど、ストレスが溜まる。辛い、苦しい」となりえます。


それともう一つ、やはりこれも非常に多いのですが

言いたい事が言えない

もしかしたら傷ついたインナーチャイルドを抱えた方、かなり多くのみなさんに当てはまるかも知れません。

これに関してストレスを感じている、もしくは理解のない相手にイライラしている、と言う方には以下、何かお役に立つかも知れません。


『言いたい事が言えない』で、探って行くと、必ずどこかで「言いたい事を言った。その結果上手く行かなかった」経験があります。もしくは幼少期に全く自分の気持ちを言える環境にいなかった場合もあります。

トラウマというのは一度で大きなトラウマにはなりにくい(特殊な体験をのぞく)のですが、日々の生活の中で何度も何度も同じような思いをしていると、

■自分が言いたい事を言っても無駄
■言っても誰も自分を理解してくれない/自分のことなんて気にかけてくれない
■言いたい事を言ったら、怒られた。恥ずかしい思いをした。怖い思いをした。だからもう言わない
■自分が言いたい事を言うと、大事な人が離れて行く

そんな間違った信念が潜在意識に刻まれます。

それが大人になっても癒されていないままだと
やはり大人の自分も『本当に伝えたいこと』を言えなくなります。



「言っても無駄だから言わない。どうせわかってもらえないから」

これは、「またあの時と同じように理解されない、気にかけてもらえない。そんな思いをまたするのは辛い、嫌だ」という感情かも知れませんし、

自分が言いたい事を言ったせいで、誰かとの関係が壊れる、そんな思いは二度としたくない。

という恐れかも知れません。

いずれにせよ、自分の『本当に言いたい事』が言えないので、その自分は『言えない』ストレスを抱える事になります。

そのストレスを小出しにできればいいのですが、
ずーっと溜め込むと、段々そのストレスの矛先が変化して行きます。

例えば、自分のパートナーや仕事場の人。

自分のことを理解してくれない。言ってもわかってくれない。

そう言う相手を次第に腹立たしく思えて来ます。

理解のない旦那、家族、上司。

自分の言いたい事ばかり言って、押し付けて
私の気持ちは理解しようともしないヽ(`Д´)ノ

大抵、この奥底にわき上がっているのは『怒り』です。
一見、『悲しみ』の感情も顔を見せますが、その奥に「怒り」が潜んでいるケースが多いです。

だから、腹立たしい、許せない、
相手を認めたくないんですね。


悲しいだけじゃ、相手を許したくないなんて思いません。
自分が悲しい、慰めて欲しい、で終わりです。


ここで一度振り返っていただきたいのは、

じゃぁ、
自分は自分の気持ちを理解しているか

何を感じているかちゃんと気づいているか

↑これが自分で分かっていないと、相手だって尚更わかりません。何に自分が怒っているのか、本当は誰に一番自分を理解して欲しかったのか、認めて欲しかったのか、愛を注いで欲しかったのか


■相手に自分の正直な思いをちゃんと伝える努力をしているか

そして
■なぜ相手が自分を分かってくれないと、頭に来るのか


ここで、『相手は自分を理解するべき、認めても良いはず、それなのにその努力もしようとしないから頭に来る』が出て来ると、話は物別れに終わります。

多分その頃には相手に対する悪いイメージが出来上がっていますので、絶対あの人は分かろうとしてくれない、という疑念(確信?)が定着しています。

そうなると、相手は自分にとって「嫌い」「嫌なヤツ」です。

さて、どこから歯車が狂ったんでしょう?

お心当たりのある方、ちょっと考えてみてくださいね


もしかしたら、あなたは過去、誰かにその思いを満たしてもらえなかったことで、その投影を今そばにいる『理解のない誰か』にしているのかも知れません。


『今の現状を招いているのには、
本当に自分には何も原因がないのかなぁ…』



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ものの伝え方、というのは、どれだけ相手に伝えたか、ではなく、どれだけ相手が理解できたかで、コミュニケーションがで来ているか否かを計ります。

なので、相手が分からない=相手が悪い でもないんですね。
『私はこう思っていて、こうしてもらえると助かる、嬉しいんだけど、どうかな」と伝えてみたり(くわしくはこちらの記事 に書いてます)

分かってもらえなくて辛いのなら、正直にその『辛くて、、、分かってもらえたら嬉しいんだけど(T_T)』と、ボソッと口にしてみる。

前回 も言いましたが、
自分にとって心地よい行動をとるようにしてみてくださいね。

相手を思いだして、ただイライラするのは心地よくないはずです。


そして、言いたい事を伝える事が出来た!
さらに、それを相手が受け入れてくれたのなら
その時の自分の感覚をどうぞ、味わってください。

何か開かれた感じ、スッキリした感覚があれば
それは「自分がずっと言いたかったこと、したかったこと」です。


今年のモヤモヤは今年のうちに!?
すっきり手放して、新年を迎えてくださいね