子どもたちに真実を告げるか問題


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死別シングルマザーのかおりです。

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主人があと半年だと

突然の余命宣告をされたとき、

二人の子どもたちはまだ小6と小4でした。


完治はしないこと、

延命のための治療だということ、

今後の治療方法など、

直接説明を聞いたのは

主人の父と私の二人でした。


主人はその日も検査入院で自宅には戻れず、

私と義父のみ病院をあとにすることになりました。


主人と離れたあと、二人して涙しながら

駐車場に戻ったのを今でも鮮明に覚えています。


お互い、別々の車で来ていたことから

父が私に優しくこう言ってくれました。

「気を付けて帰ろうな。」

二人とも動揺していたことから

ボーっと運転しては危ない、

しっかりしないと、と自分に言い聞かせるのでした。


車中、まず考えたことは

二人の子どもたちにどのように伝えるか

でした。

ウソをつくのか、本当のことを話すのか。

でももう二人とも小学生。

話せば理解できる年齢です。


すごく迷いましたが、

真実を伝えることにしました。


「お父さん、もう長くないみたい。

このまま治療しなかったら半年。

でも、もし薬が効けば1年半くらい。」


小6の娘は静かに涙を流していました。


私の卒業式までいられるの?と。


小4だった息子は

きっとわかっていたのでしょうが、

今思えば、なんか夢と現実の間みたいな感じで、ウソや…?!という反応だったと思います。


姉が泣いている横で、

「ふーん」と

だけ言って、あとは普通に過ごしている様子でした。


でも、それから日が経つに連れ、

息子も、1人で部屋にこもって

布団にくるまって、泣いていたことも。


これでよかったのか?


1人では抱えきれないという思いを

子どもたちと共有することで

自分を楽にしたかっただけなんじゃないか?

親のエゴ。


多感な小学生には厳しい現実。

大人でも苦しい。

年齢にもよるけど、理解できる年齢だったこと、主人(父親)の病気に家族一丸となって向き合いたかったこと。

みんなで支え合っていきたいこと。


すべて私の本心を子どもたちに

伝えました。


その後もこれでよかったの?

どうなんだろう?

思うことはいろいろありました。


それに、伝えることがよいのか

どうかは本人たちにしかわからないし、

家庭の状況にもよります。

真実を告げることがいつもいいとは限りません。

伝えたほうがいいよ!という

アドバイスをするつもりもありません。


でも、どんなときでも

その時々で

自分の気持ちに向き合って、

相手の気持ちを真剣に考えることは

大切なことだと思います。

それがもし、思っていたものと違っていても

そのとき一生懸命考えて出した答えなら

それがベストなんだろうと思います。


あとになって、(主人の死後)

娘が

「病気のこと、早くに教えてくれて

よかった。治療始まったら、どっちにしたってわかるし。なんか信用してもらえてる感じがして嬉しかった。」



この言葉を聞いたとき、

(ずいぶんあとになってからですが、、、)

あのとき伝えてよかった、

と思いました。


これからも

自分の気持ち、相手の気持ち、

正直に真剣に向き合っていきたい、

そう思います。