この詩は土井晩翠が時間的に悠久無常の哀愁を詠み表した名作であると

私も思います


晩翠は崇敬した上杉謙信が空間的に雄大な景色を詠んだ九月十三夜陣中作に対立した詩を示し両者で宇宙(時空)を表して晩翠は謙信と肩を並べるとした


晩翠の詩は背景には武士の時代の終焉つまり徳川幕府の大政奉還及び旺盛復古による明治新政府へ、旧幕藩体制から移行した明治維新がある。

戊辰戦争での旧幕藩体制終焉、廃藩置県及び廃城令(1873年)があり荒城が登場する。月は八重の下弦の月

とも伝わるが、ただ悠久の月が照っている。


晩翠の故郷東北方面では奥羽越列藩同盟などが新政府軍(官軍)と戦い仙台藩、会津藩、盛岡藩など同盟軍は敗戦して新しく明治の時代を迎えている。


私が荒城の月が好きなのは生まれも育ちも京都なんだけれど、


京都ではないから。


荒城の月の舞台のお城はどこにあるのか知っていますか。


日本全国お城はどこにでもあるし、

同じように激動の時代でした。武士の時代では、いまはもうないので教荒れ果てているお城で、どこも荒城です。


私が知らない激動の時代を、私の大好きな我が家のルーツでもある月だけが何も言わずに、ずっと眺めて知っています。


詩の構成は起承転結の構成で

複数の韻律に従っている


歌詞一番と二番の対比、一番二番三番四番の対比等と、二番三番と幾重ねた対比があります。