生きてく中で、わが子に伝えたいことのひとつとして
自分の身体と心は自分だけのもの
という考え方があります。
違う言い方をすると、
自分の身体をどうするかは、
自分が決めていいんだよ
っていうこと。
これが何を意味するのかを
書いてみたいと思います。
たとえば
「手をつなぐ」という行為だけでも
相手によって「いやだな」って思ったり
場所、状況、その時の身体の状態、心の状態、他にも様々な要因で
いや と いいよ が出てくると思うんです。
身体に触れること以外にも
誰かの飲みかけのジュースを飲む、とか
古着を着る、とかね
何に対して いや とか いいよ って思うのか。
それは、
ぜーんぶ自分で決めていいし、
言っていいんですよー!
誰が相手でも、どんな状況でも、いやだったら断っていいし、
さっきはいいよって言ったことだって、変えていいんです。
このことを子供たちに伝えてあげて欲しいのです。
なぜかというと、
自分の身体をどうするかを自分で決める
自分の気持ちを相手に伝える
自分の心と身体を大切にする
ということに繋がっていくと思うからです!
ただ、安全や健康を守るために、自分の気持ちだけでは決められないこともある、ということも伝えたいポイントです。
病院での診察や、車通りの多いところでは手をつなぐ、などですね。
ひいばあちゃんと次女♡
この、いや と いいよ の線引きのことを
バウンダリー(境界線)と言ったりしますが、
このバウンダリーは、当たり前だけど大人だって
自分で決めていいのです。
私たちが子供の頃はこんな考え方って教わってこなかったから、
戸惑ったり、空気読んじゃったりね
相手の気持ちを考えすぎちゃったりするかもしれないけど、
夫婦間でもね、いやだと思ったら言っていいんですよー!
ただ、大人の場合は、相手をむやみに傷付けない言い方や
コミュニケーションの取り方を考える必要があるとは思います。
子供にも徐々に身に付けていって欲しいことではありますが、
まずは、
「いやだ」と思ったら「いやだ」と言えること、
逃げるなどの行動に移せること
ここを身に付けて欲しいと思うのです!
これは防犯面でもめちゃめちゃ役立つ知識です。
具体的に家庭で行えることとしては
実際にいやだと言う練習、
いやだと言える場面を作ってみてください。
そのためには
「○○してもいい?」と、身体に触れるときなどは子供に聞くこと
これを習慣づけることが大切です。
ハグしてもいい?
えーやだ~~
はい、寂しいですけど
いやだと言われたら絶対にやめましょう!
ここでやめないと、
「いやだ」ということに意味がなくなってしまって
言うことをやめてしまいます。
防犯の意味全然なくなる~
自分の意見を聞いてくれる=自分は大切にされている
と感じてもらうためにも、
遊びの中であっても
子供が「いやだ」「やめて」と言ったら、いったんやめる。
これは徹底して欲しいことです。
で、この「○○してもいい?」が家の中で当たり前になると、
子供の方からも聞いてくれるようになるんですよ。
これはわが家で実証済みです!
ママ、お腹さわってもいーい?
3歳長女はいつも聞いてくれます。
もちろん、親である私たちにも
いや と いいよ を言う権利があります。
相手がわが子であっても
自分が嫌だと感じることに対しては素直に言ってくださいね。
そうするとね、
自分にバウンダリーがあるということは
他の人にもバウンダリーがあるということ。
これに気付けて、なおかつ
自分の いやが認められた経験がたくさんあれば、
相手の気持ちを尊重する心も持てるんですよ!
だって、自分の経験から
相手がいやだと言う気持ちが納得できるから。
これは、大人でも分かってない人たくさんいるんじゃないかなと思います。
他の人のバウンダリーを勝手に飛び越えてはいけないのですー!!
いやと言われても、怒りを持つことではないのですー!
こちらの記事わが子へ「いのちは大切だよ」よりも、伝えたいことでも少し触れていますが、
この、いや と いいよ を自分で決めるっていうことは、
一見、わがままを言ってるように見えるのですが
自分の身体と心を大切にすることを身に付けながら
他の人の身体と心を大切にすることも学べるのです。
これ、すごくないですか?
これ、性教育なんですよ!
性教育のイメージ、ちょっと変わりませんか?
ぜひ、家庭で取り入れていって欲しいと思います!