わが子に「いのちは大切だよ」って、伝えたことはありますか?
私はあります。
「いのちの大切さ」を伝えることは、子供に生きていく力を与えると思うからです。
だけど、そんな「いのちは大切だよ」よりも、もっともっと伝えたいことがあるんです!
子供の頃、学校の道徳の時間などでも「いのちを大切に」と教わったり、
ポスターのキャッチフレーズなんかでも、よく見かけたと思います。
でも、私、正直、
「いのちは大切」が全然ピンときてなかったんです…。
あんなに、色んなところで見たり聞いたりしていたのに。
先生や親にも言われていたはずなのに。
ピンときていないっていうのが、どういうことかと言うと…私の場合ですが。
「いのちは大切」という言葉は、なんとなく心に刺さってはいたけど、
「いのちは大切に」=「自分のいのちを大切にしよう」
に繋がらなかったんです…。
動物や虫にもいのちがあって、みんな大切なもの
人を傷つけてはいけない
この気持ちは、自分の中にもあったんです。
だけど、それが「自分のこと」としては捉えられなかったんですよね。
地球を大切にってことかな~
イジメはいけないってことだよな~
交通事故には気をつけろってことだよな~
そんな感じで、どこか他人事というか…地球規模(?)というか…。
学校では、そういう意味合いももちろん含まれていたと思います。
でも、親が言う「いのちは大切だよ」って、「自分を大切にしてね」っていうメッセージですよね?もちろん、他者に対しても、だとは思うのですが。
今なら「いのちを大切にしてね」が「自分が愛されているからこそ言われている言葉」だと分かるのですが、当時は気付けなかったんです…。
この言葉って、すごく漠然としていて、自分よりも、もっと大きなものを指しているように聞こえるんですよね~。
この感覚、分かって下さる方いますかね?
うまく言葉にできなくて、もどかしいんですけど、なんか、重いっていうか…。重い割に、ふわっとしてるというか…。
とにかく、そんな私が、わが子へ「いのちは大切だよ」よりも伝えたいことは、
「あなたが大切だよ!」っていうことなんです!
同じやん!って思いました?(笑)
似てるけど、違うんです~!
あなたが傷付いたら、私が悲しい
あなたが元気だと、私が嬉しい
私があなたを大切に思っているんだよ
これを、全力で伝えていきたいと思うんです!
他の人も、あなた自身の気持ちも関係ないの!
あなたを大切に思っている私っていう存在がいるんだよ!
そんな気持ちです。
なぜこれを伝えたいのかと言うと、
子供自身が「自分は愛されている、大切にされている」って感じてくれなきゃ、
「いのちの大切さ」を伝える意味がないと思うからです。
「愛されている自分」を感じて、やっと、自分で自分を大切にできると思うんです。
そして、自分を大切にすることで、初めて、他人を大切にするっていうのがどういうことなのか、分かると思うんです!
だから、「いのちは大切だよ」を伝えるよりも、何倍も、
「あなたが大切だよ」をわが子へ伝えたいなと思うんです。
この言葉以外にも、日々のやり取りや態度でも伝えることができると思うのですが、
子供自身が「わたしは愛されている」と感じることで、
「いのちは大切」が生きていく力に変わっていくんだと思うんです。
そしてそれが、学校ではできない、家庭での性教育の特権だと思うのです!