富士山頂でALSOCK
富士山は八つの岳が山頂にあります。
富士山郵便局までは登り下りのあるバラエティに富んだ道のりです。山頂は麓より二十度くらい低い温度だといいます。
ゆっくり歩いているのが気持ちいい体感で、立ち止まると寒さを感じました。すれ違う人にあいさつをします。笑顔が返ってきます。目の前の人の写真撮影の真似をすしました。映えでしょうか？絶好の撮影スポット？。うまくいかなくて笑います。前回寒さに凍えて隠れるように立ち止まった岩場を見つけて懐かしみます。
山梨県側から静岡県側へ、登山道の足元の悪さについて議論します。話題は富士山で、何度も登頂の喜びに満たされます。
途中ALSOCKの制服を着たご年配の方に会いました。足元の大きな石を端にほうっていました。
登山中、富士を愛する人の行いを沢山目にしてきました。小屋番さんが登山道に捨てられたごみを、袋いっぱいに持って歩く姿をみました。軽装登山者の話に耳を傾ける、富士山レンジャーの姿もみました。毎回見入ってしまいます。
今回もそうでした。私の視線を感じて、『何かお困りごとでも？』と尋ねられます。うまく返事ができません。その行いの美しさに見とれていただけだからです。「満足です」と変な返事をしてしまいました。『なら良かった』と歩き出した方向は同じです。
富士山郵便局にたどり着きました。富士宮ルートの登頂口です。郵便局は思っていた以上に空いていました。混雑した時間を避けているからでしょう。「登頂証明書を２通。ＣとＤでお願いします。」そう伝えると「山頂郵便局の記事を読んできた」ことや「昨年も登頂したこと」、植田さんのSNSで山頂の様子をよく見ていることなど早口でまくしたてました。
たまたま人がいないだけで普段は忙しくしているはずです。伝えたい気持ちがあふれ出します。『植田さんと昨日も話したよ』と郵便局の人が言いました。『その辺にいると思いますよ』そして明日、山頂郵便局が閉局する話をしてくれました。郵便局員の彼も心なしか嬉しそうでした。今回は在局中に台風もあり大変だった話もしてくれました。私は貴重な話が聞けたことに感動し、お目当ての植田さんが撮影した登頂証明書を手に入れて大満足でした。
これで２通目の登頂証明書。富士の思い出のひとつです。
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