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御来光は8合目でも十分奇麗


私が目覚めたのは2時半頃でした。7時間近く眠ったようです。どうやら彼は何度も目が覚めたらしいです。隣の子供が激しく動き回ったようでした。カーテンで仕切ってあるドミトリーらしい目の覚め方です。前回の体調不良のことが頭をよぎります。彼の顔を見つめました。今回は高山病の心配もないみたいです。顔色も会話も大丈夫そうです。

 

「動き出そう。」

 

起きたら登山準備です。時間は深夜2時過ぎです。この7合目から山頂のご来光を目指すには深夜12時に出発しなければならないと教えてもらっていました。動き出す人も少ない、静かな山小屋です。そっと、ヘッデンを装着し広間に出て支度をして、おにぎりと味噌汁を朝ごはんに食べました。起きたばかりの深夜だけど食べられる、富士山の不思議です。おにぎりの水分と味噌汁の塩味が美味しいです。室内で落ち着いて朝食をとり、山頂までの長い山行に備えました。

 

富士一館ともこれでお別れです。お礼を言えないのがなんとももどかしい素敵なお宿でした。二人して退室時に一礼します。

 

夜中の富士山を登りだしました。

深夜、寒いだろうと思って着込んできましたが、少ししたら私たちは暑さを感じ、結局日中と同じレイヤーになりました。長袖に半袖を重ねています。暗い岩場を登ります。彼がペースに気を配ります。彼の後を歩きます。ヘッデンが彼の足元を照らしています。彼の登山靴に反射板がついていることを知りました。

登山する人は少なく、静かな富士山です。

 

体が温まります。ひんやりとした空気が心地よく感じました。標高が上がるにつれて、空がゆっくり変化します。身を纏う空気が濃紺から青く変化し、白やオレンジ色が見え始めた頃、彼と相談してご来光を眺める場所を決めました。

太子館下の大きな岩の下のスペースです。

周りを見渡すと同じように立ち止まる人々の姿が上にも下にも、太子館の前にも多くみられました。後からきたご夫婦とスペースをシェアし合います。空の色が複雑に変化しながら明るくなっていきました。ここでしか見えない色彩の変化です。まるであつらえたかのような岩のくぼみに、二人で腰掛けました。

持参したお湯でミルクティを飲みます。前回寒さに凍えて、山頂で彼が自販機のミルクティ(400円)を購入してくれたのを思い出します。富士山頂では甘いものを欲するはずと私が選んだミルクティです。温かさと甘さが染みました。

 

青と白がまじりあう空間に小さいオレンジの点が現れます。

 

あれが水平線か、少しずつ大きくなるオレンジは、赤とも白とも混じり合い、強くて暖かい空気をくれます。

 

ご来光です!

 

息をのむ瞬間です。神々しい光を受けて神妙な気持ちになります。私たちはオレンジ色に染まりました。お互いの笑顔が眩しいです。あの時と同じ、彼が隣にいます。

この感動を分かち合ったご夫婦と写真を撮り合いました。一期一会、一瞬の心のやり取りです。

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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