ULTRA-TRAIL Mt.FUJI2023 【③A7きらら~FINISH】 | feel the Another World

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陸上から、もう一つの世界を感じる。
時にはロードから、時にはスタンドから。
ロードは栄光への花道。
競技場は世界の風を感じる場所。
⇒「走ることは生きること」

<A7 きらら~A8 二十曲峠>

きららエイドに到着した時、涙目だったと思う(笑)

もともとレース前、目標として、

 

松:きららまで行く!(トレイル最長距離更新)

竹:富士急まで行く!(約100kmは頑張る)

梅:スタートラインに立つ!(レースから逃げない!)

 

本当にこれが目標だったので(完走できるかは運まかせ的な)、きららにたどり着けて喜ぶべきなのに、

喜ぶ余裕は微塵もなかった。。。

 

・未経験の二晩目

・先日の試走で思い知っている、山伏峠までのツラい登り(ロープ・急登)

・なかなか着かない、石割山

・リタイアできない、二十曲

・杓子までの三点支持、ロープ

・杓子からの急下り

 

と不安要素しかなく、、、

 

冷静さはあって、エイド着いたらすぐに時計の充電。

補給・着替え・シューズの交換・防寒対策と、あれこれする。

この先寒くなるという情報だったので、Answer4のパワーグリッド+レイン上+Ansewe4のビーニーに加え、

防寒テムレスも持ち、いよいよ出発。

エイド出発時、自チーム・Bukka Sky Clubの方と一緒に出られたのが心強かった。(のち、すぐに置いていかれますがw)

 

試走時ツラかった明神山までは楽しく登れたかな。

途中、暑くて、レイン上を脱いだ。

その先はしばらくあまり記憶がなく、とにかく山伏峠のピーク手前部分が、とにかくツラかった記憶しかない。。

やっっっとの思いで山伏峠ピーク着。ピークで知り合いが休んでいて私も休みたかったけど、

下り苦手民としては、ここで時間を浪費するわけにもいかず、泣く泣くノンストップで出発。

この辺りから、補給が取れなくなることを防ぐために奮発して投入した、モルテン Drink Mix320の甘ったるさが

気になり始める。。。

石割山までの登ったり下ったりで、さらにそれが気になるように。。。(しかもこのセクション長い。。)

 

石割から二十曲までの下りは、下り苦手民には大変つらく、、まず、きらら手前でトレイン抜きしていったグループに再度会い、絶対に煽られたくないので、即座に道を譲り、更にそのあたりにいた人全員に道を譲り、トボトボ進む。。。

最終的に完全に一人ぼっちになってしまい、マーキングを確認しながら、一人トボトボ進む。。。

あまりにも後ろから誰も来ないので、内心「自分は最後尾になったのでは?」と本気で考えた。

 

どうにか二十曲峠エイドに到着。エイドにたくさん人がいて一安心。

甘ったるさ問題を解決すべく、ここで、大奮発モルテンを予備フラスクに移動させ、

本フラスクは真水に戻そうと思い大奮発モルテンを移動?させたらなんと、ボトルの底に粉がたんまりと溜まってしまい。。。絶望。。。

一瞬時が止まった・・・が、もうヤケ?で、大奮発モルテンを完全に捨て、予備フラスクに真水in、

べとべとの大奮発モルテンフラスクは、ジップロックに入れてザックにぶち込む。

この一連の騒動でザックがぐちゃぐちゃになってしまったので、富士吉田で直そう・・・ということにし、

時間もないので、レイン羽織って、とりあえず二十曲を出発。

 

<A8 二十曲峠~A9 富士吉田>

2019年に「富士忍野高原トレイルレース」に出ていて、二十曲~杓子は経験済みだから大丈夫だろうと思い、

試走せず、コースの下調べも全くしておらずで、頭に入ってなかった。。。

二十曲エイドのホワイトボードに、この先の高低図を書いておいてくれたのが本当に救われた。。。

 


先を見ると、高い位置にヘッデンが見え「あそこまで登るのか。。。」の連続。。

下り苦手民なので、下りもしんどいわで、ずーっとしんどい。。。

加えて幻覚が見えるようになり、先に見えるヘッデンが折り重なり、ありもしない小屋のようなものが見え続ける。

イルミネーションが施された小屋が見えているイメージ(もちろんそんなものはないw)

 

あまりにもしんどくて途中のボランティアさんに「杓子まであとどれくらいですか・・?」とつい聞いてしまうも、

「まだあといくつも峠ありますよ」という絶望的な回答。。。

そんな朦朧とした中で、いよいよ三点支持の箇所に。急な登りに行列ができていて、三点支持待ちをする。

登るの遅くて申し訳ない・・・という思いでよじ登る。

で、私はなぜか、三点支持よじ登り箇所が、1箇所だけだど思い込んでいて(爆)、

その後も続々と現れる三点支持の連発で、プレッシャーやらなんやらで気持ち悪くなってしまう。。。

けど止まれない休めない。。。(退避できるようなスペースがない)

三点支持を繰り返しても、遠くに見える杓子山頂の明かり。。。

山頂から聞こえる鐘の音だけを頼りに、進む。。。

 

杓子山頂にたどり着けた時の喜びはもうひとしお。

山頂にいてくださった、トップアスリートの黒田清美姐さんから「富士吉田の関門は朝7時、今まだAM4時だから、関門大丈夫だし、そのまま進めば完走いける!」とUTMFの大先輩から具体的な太鼓判を押していただき、ようやく完走がちらつきつつ、

杓子から下山。



杓子からの下りは想像以上で、最も恐れていた熊森からの下りよりも、こちらの方がしんどかった。。。

途中で「あと○km」と声をかけていただいたが、それより全然長く感じる。。。

どうにか、山が終わり、林道に出たところで気持ち悪さが最大MAXまで到達。。。もう吐く寸前だったが、

なんと私は小6?以来25年間吐いたことがなく、、、結局その記録を破ることなく、富士吉田エイドへ。。。

 

<A9 富士吉田~FINISH>

富士吉田に着き、まず、とにかく、寝転がった。。。


疲労というよりプレッシャー?と吐き気が限界だった。。。

しばし転がり、しょっぱいものが飲みたくて、富士吉田うどんをもらい、汁をすする。。麺はほんの少しだけ、食べられた。

前・中盤、あんなに欲していたコーラは飲めなくなっていて、お湯を飲んだ。

あんまりゆっくりしていられないよな・・・と思い、夜グッズを収納してさらにぐちゃぐちゃになったザックの整理は諦め、

とりあえず出発。(レース後にザック見たら、恐ろしくぐちゃぐちゃ。。ジェル持ちすぎてたわで、激重だった)

 

知り合いの方と一緒にエイドを出て、しばし歓談していると、ロードにいたスタッフの方が、

「今ここにいると、完走は難しいです!!できても大変ギリギリです!」と言っている。。。

・・・あれ?6時ごろ?にはエイド出たし、んんん??となり、歩きながら昨年12月の試走タイムを確認すると、

河口湖湖畔~霜山~天上山でひと遊びして~下山で、3時間半くらいだった。ので、間に合わないということはないはず・・・?

と思いつつも、なんとなく急ぎ足に(笑)(笑)

 

急ぎ足してたら、暑くなってきてしまい、時間が惜しいが穿いていたAnswer4のロングパンツを脱ぎ、

脚さばき優先で進む。とりあえず急いでおこう・・・と止まらずに登り続けた先に、Team RICKAの面々がああ!!

このコースを誰よりも知り尽くしているT6の方々に時間の件を確認すると「大丈夫!」と力強い確かな言葉をいただき、

ようやく安堵。。。(涙)ここからは気が抜けてしまい、のんびり歩く。

 

しかし、最後の最後、天上山から富士急までの下りが、下り苦手民にはしんどかった。。。。。

みんなスタスタと降りていくのに対し、もたもたとしか降りれない自分。。。

一応時計だけはチラ見しつつ、もはやもたもたと降り続けた。。。


よーーーうやく富士急の敷地に降り立ち、もはやタイムもなにもなく間に合うだけは確かなので、

富士急ハイランドの景色を眺めながら、悠々と歩く(笑)

駐車場手前の橋の上で、サポーターわかちゃんが、チームメイト伊藤さんが作ってくれたフラッグを持って待っててくれて、

そこからは一緒に歩いて進む。


約1日前にA5エイドの入口として入った場所にようやくたどり着けた時の安堵感・・・!

その入口から、花道ができていて、一緒にレースを走った仲間・応援してくれている見ず知らずの方などなど、

数えきれない方々とハイタッチしまくり、ついにフィニッシュゲートへ・・・!

 

フィニッシュでは、六花さんが名前を呼んで讃えてくれ、鏑木さんと写真を撮り(マツイさんがシャッターを押してくれた涙)、憧れの三浦務さんともお会いでき、その後もT6の皆さんや知り合いが続々と声をかけてくれ、フィニッシュ後がめちゃくちゃ忙しかった(笑)

 







超楽しみにしていたビールをブースで買い、ちょこっと飲んだら、脳みそがぐわんぐわん回った(笑)

※もちろん飲み切りました(笑)


もう一つ楽しみにしていた、ふじやま温泉は、眠気と寒気との戦いになってしまい、

楽しみというよりは最後の苦行になってしまった・・・(笑)

 

準備していた補給は30%くらいしか使わず、レースの功績のひとつとして、

今でも我が家に燦然といらっしゃいます。。笑

なおレース後の片づけは完全に終わらせるのに、1か月近くかかった。。