ULTRA-TRAIL Mt.FUJI 2023 【⓪スタートラインに立つまで】 | feel the Another World

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陸上から、もう一つの世界を感じる。
時にはロードから、時にはスタンドから。
ロードは栄光への花道。
競技場は世界の風を感じる場所。
⇒「走ることは生きること」

"トレイルランニング"  というものに出会ったのが2017年・信越五岳。
友人数名が出場していて、レースのタイミングでたまたま新潟へ出張に来ていたことから、
現地に応援に行ってみたことがキッカケだった。
(新潟からレース現地までは遠かった。。。笑)
 
信越のレースの場で、トレイルランニングレースの文化を知り、衝撃を受けた。
カウベルの音が鳴り響き、エイドではサポーターがレースサポートをし、
ペーサーと一緒にレースを駆ける。
ランニングにおいて「こんな世界があったのか・・・」という想いを抱いた。
 
翌年春、UTMFにサポートの一員的な感じで参加させてもらい、
エイドでの選手とサポーターとの楽しげ・時には苦しみを分かち合うようなやり取り、
フィニッシュゲートで達成感を嚙みしめながら、家族やサポーターとゲートまで歩く姿。
トレイルランニングのロングレースの景色に心から魅了され、
「いつかは選手として、UTMFに出場したい」と思ったのが2018年。
 

出場するためのポイントを溜め、2年後の2020年にエントリーを果たしたものの、

コロナ渦による中止が20年・21年と続き、22年は環境の影響で出られず、

2023年、ようやくの3年越しの出場となりました。

 

その3年の間に、個人的にいろいろなことがあったりしたもので、

過去3年の中でレースに対して最もビハインドな状況で迎えることとなりました。

・ランニング自体に、1年半のブランク

・なので、トレイルランニングも同様のブランク

・登山からも遠ざかり

・大幅な増量

等々、挙げだしたらキリがないビハインドな点。

 

それでもどうにか意を決し、本格的に準備を始めたのが、名古屋ウィメンズマラソン後の3月。。。

最初にトレイルに入った後は筋肉痛でロボット歩きになるレベルまで退化しており、、、

さらに試走に混ぜてもらった時には、迷惑をかけるレベルでまったく付いていけず、

元々気持ちが向ききっていない状況から更に心がバキバキと音を立てて折れ、

「レースに出ない」と言い切るところまで沈んでいた。。。

(試走は、きららスタートで、悪天候もあり、石割山までで終了。。)

 

その時ふと思い出したのが、大会会長・鏑木さんが心情としている「楽しむ勇気」という言葉だ。

実はこの言葉の意とすることがそれまでピンときていなかったのだが、

ふと「今の自分に足りないのは、トレイルランニングを楽しむという、まさにその気持ちなのでは」

と思い直し、次の日、ひとりトレイルに入り、「とにかく楽しもう」というマインドにようやく切り替えることができた。

 

その後「ZERO LIMITS NIGHT」で久々のナイトランや補給・装備のテストをし、

2回目の試走ではこれまた久々に天子山塊に行ったりで、

土壇場であれこれ詰め込んで、なんとか、スタートラインに立つことができた。

 

⇒①へ続く