岸谷家は、父ニューヨーク、母福岡、ばあばとチビゴチビカの三人で、二日間を過ごした。
チビカはまぁ、ちょろっと日記などがある他は、スケートに行き、ピアノにいき、元気に過ごすのが、彼女の仕事だ。
遅刻もせず、忘れ物もしないで、多分、ちゃんとやるだろう、と、安心して置いていける
ところが、それに比べて、塾の夏期講習、その日の宿題、見張ってないと、いつまでも、本だ漫画だ読んでいる、朝起きない、遅刻する、忘れ物もする、心配で心配で仕方ない、チビゴ
机の上に、すべての勉強道具を並べ、27日分、28日分と書いてファイルに入れ、携帯、スイカ忘れずに！と紙に書き、後ろ髪引かれながら出掛けた。
博多につき、ホテルに入る前に、食事に行く時に、食事中に、なんともない用事でチビゴからの電話が鳴る。
きわめつけ、一夜明けて、ハイヤーの朝、ホテルを出るときにまた電話。
気持ちが悪い、ちょっと熱がある、具合があまりよくない、、、つまりは、塾を休みたいようだったが、母のカンで、駅で元気が出るもの、一つだけ買っていいから、それで、頑張って塾行きなさい、と言うとしぶしぶ、でもビミョーに嬉しそうな声で、じゃぁ、行くよ、と。
楽屋に入り、少し気になって、ばあばに電話をすると、具合が悪そうにしていた事も、私に電話していた事も、しらなかった
やっぱり…
そして、楽しい本番が終わり、空港あたりで、また電話。
今度は何故だかゴキゲンな、浮かれ声で、また、なんともない用事で。
呆れた私は、仮病の調子はどぉ？と聞くと、あ、まぁまぁ！だって
まったく、本当にバカちんだ。
そして、帰宅すると、予想どーり、やらなければならない課題は、ファイルにきちんと揃えてあげたにも関わらず、バラバラとちらかり、やり残しがたくさん
この二日間、何回チビゴからの電話が鳴ったことか
それに引き換え、チビカは０…足して二で割ってくれ～～～
ね、夏フェス出るのも、大変なんだよ