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先日、ピアノの発表会があった。
 
チビゴチビカともに、私の義理の姉、二人にとっては伯母が先生で、我が家の庭に小さなレッスンルームを作ってレッスンをしているため、2才の頃から当たり前にピアノを始めた。
 
私も子供の頃は、クラシックピアノを習い、5年生まで続けた。
 
まぁ、将来、どんな楽器に興味を持とうと持つまいと、どちらにしても基本的なピアノは弾けたに越したことはないと、私も思って習わせていた。
 
ところが、やはり小学校に入学したぐらいから、チビゴは拒否反応を示しだした。
 
男の子だし、ちまちまと指を動かす練習より、青空の下で全身を動かして玉を追い掛ける方が、今は楽しいに決まってる。
 
でも、大人になった時、どちらが財産として残っているかはわからないよ、今やめたら、いずれ全く弾けなくなり、習わなかった人と同じになっちゃうよ、など、何度も話し合ったが、最終的には、本人がやりたくない、好きじゃない、となると、やっぱり辞めるしかないし、もう、自分の意志がはっきりある年齢だから、尊重してあげようと思い、今回の発表会をもって、ピアノは辞める事になった。
 
そして、対称的にチビカは小学校に入学し、体裁やプライドも出てきて、発表会に友人を招き、そのみんなの前で失敗なんてできない!と言わんばかりに、モーレツに練習しだした。
 
チビゴは私の血をひいて、いかに練習しないで本番うまくやるか、ばかりを考えるタイプで、カレの頭の中は私には透けて見えるようだ、が、チビカは誰の血か、努力が嫌いじゃない子で、何に対しても、わりと楽しげに努力する。
 
チビカは今回、ベートーヴェンのソナタを弾く事になった。
 
私も子供の頃、弾いた曲だ。
 
だけど、決定的に違うのは、私は譜面に書いてある指使いの指定が、小さい頃、大嫌いで、自分の弾きやすい指使いで、断固として弾いていた。
 
ま、はっきり言って、指定された指使いじゃないと、難しい曲は弾けないんだけどさ岸谷香 オフィシャルブログ powered by Ameba-apani493d3a6d49331.gif 根性で、自分流に。
 
曲が決って譜面を持ってきた時、こんな曲だよ、って、昔の記憶でなんとなく弾いてあげた。
 
その時も、チビカに指使いが違うと指摘され「お母さんは、指使いはメチャクチャだから、気にしないで岸谷香 オフィシャルブログ powered by Ameba-apani493d3a6d49331.gif」と、軽く流した岸谷香 オフィシャルブログ powered by Ameba-20081007084118.gif 
 
で、ついに本番。
 
チビゴはあんだけ練習しないで、よくぞ、こんなに弾けたもんだ、と感心感心。
 
最後にふさわしく、バッハなど弾いちゃって、柄にもなくインテリ風だった。
 
私はザッツ発表会みたいな、とっつぁんぼーやルック(ワイシャツにネクタイ、ベストにローファー)が大嫌いなので、真っ赤なポロシャツにカーキの短パン、赤い皮のスニーカーで、バッハを弾かせた。
 
私的にはグー岸谷香 オフィシャルブログ powered by Ameba-o0020002011053317376.gif そして、チビカ。
 
チビカも、ザッツ発表会ドレスはやめて、チビカが大好きなアナスイの素敵な紫のワンピースに紫のサンダルのようなブーティーのような、可愛い靴でベートーヴェンを弾かせた。
 
見た目だけで、ほぼ満足した私だったが、演奏が、驚くほどよかった。
 
チビゴにしてもそうだけど、家で練習してる子と同じ子の演奏だとは思えないぐらい、本番がいい。
 
それは、集中力の賜物。
 
他の子ももちろん、たいがいの子に、その信じられないほどの集中力が見られた。
 
以前、あるお教室の先生が、「子供は、ある時、信じられないぐらいの集中力をみせます。
 
本番にのぞんだとき、親の想像もつかない集中力で頑張るものです、それを信じてあげてください」みたいな話をされていたんだけど、まさに、これだ!と思ったの。
 
その集中している我が子に鳥肌たちながら、チビカの演奏を聞き終え、拍手をしながら私は思ったのでした。
 
『あ~初めて子供に追い越されたなぁ…』ってね。
 
なんとも感動的な日でした。 
 
今に全部ぬかれちゃうんだろーな、、、
あ!私には歌がある!
歌だけは追い越されないよーにがんばろ岸谷香 オフィシャルブログ powered by Ameba-20100428080327.gif
とも思ったのでした岸谷香 オフィシャルブログ powered by Ameba-apani493d3a6d49331.gif