こんなつぶやきを目にした。
「小学生や中学生のころは
校内でトップだったのに
レベルの高い高校に入ったら
周りは自分より頭のいい子ばかりで
ショックを受けた。」
こんな話。
レベルの高い高校に合格すると
めちゃくちゃ嬉しい。
だけど、当然だけど
背伸びして入った学校であればあるほど
周りは自分よりめちゃくちゃ優秀なわけで。
小中、と、頭が良くてちやほやされていたぶん、
ショックが大きい。
私自身がそうだった。
茨城の田舎の中学校では
学年1位だった私だが
背伸びして合格した高校は
偏差値72の、茨城県トップの私立高校。
県境にある高校だったため
茨城県の他にも、千葉県、埼玉県、都内からも
通学している子がたくさんいて
自分より頭のいい子ばかりだった。
私が人生ではじめて挫折を味わったのは
高校時代だったと思う。
これまで中学校では成績もほぼオール5だし
書道、読書感想文、絵画、統計ポスター、理科実験、など、県や市の表彰を総ナメにし
合唱コンクールでは伴奏をまかされ
英語スピーチコンテストの代表になったり
自分はある程度「デキル子」であると自負していた。
しかし高校に入ったら、とんでもない天才的なバケモンがゴロゴロいた。
今思えば、大学時代より高校時代のほうが
天才的な人が多かったな。
あの頃、高校は
「東大、京大、医学部、併せて100名!」
をスローガンにやってて
めちゃくちゃ優秀な子が集まってた。
天才かつ優秀な人ばかりの中、
私は自分のアイデンティティといいますか
そういうのを一気に見失いました。
いちどそうなったら
あんなに好きだった勉強に
身が入らなくなり
なげやりになってしまいました。
勉強は一番下のクラスだったけど
友達に恵まれたので
幸いなことに学校に行くのはすごく楽しくて
勉強は嫌いになったけど
学校自体は好きだった。
(その後、一浪したんだけど
一浪した1年間は
マジで血反吐を吐くほど勉強しました。
3年サボったツケは大きかった)
途中、勉強はなげやりになってしまったけど
夢は諦めてなかったから
細ーい細ーい一筋の糸を
なんとか保っていた感じ。
夢がなかったらとっくにフェードアウトしてたと思う。
他人と比べて、他人より優っていることを
自分の価値だと考えていると
すごく苦しくなるから
自分が何を目指しているのか。
どうなりたいのか。
「自分」
にフォーカスを当てて考える。
それがいいと思います。
他人に勝つことではなく
夢をかなえることを原動力にすると
おのずとやるべきことが見えてきて
シンプルな思考になれます。
偏差値72の高校から
一浪し
1日15時間、血反吐を吐くほど勉強して
倍率10倍の獣医学部に合格して
1日20時間(マジです)の獣医師国家試験勉強を乗り越えて
それなりの修羅場をくぐってきた私が
いきついた答え。