【※ 2年前の記事再アップです】




いやー 鼻水の季節ですねsao☆





うちには 子供が3人おりますので
冬は誰かしら 鼻水が出ている気がします花見月




(ゆえに黒い服は着れませぬ 苦笑





おチビの託児を利用していると
健康観察の申し送りで 時折言われるわけです



「鼻水出てますね 風邪気味かな
 早めに治した方がいいから 病院に行かれて下さい」






「・・・あはは そうですねーあは
と言って流しますが





病院に行って処方される薬は
だいたい分かっとりますよ




そして 風邪は薬飲んでも治りませんネコ・むふふ顔

確かに症状は 一時的に抑えてくれますが 
本当の治癒ではなく 表面上なくしただけ





風邪が治る薬があったら ノーベル賞もの ですからね
(と かつて 大学教授が言ってました)




患者さんにお薬出していたとき
よく「お熱が出ないように今回は早めに来ました!」と
鼻水出てるだけのお子さんを
連れていらっしゃるお母様がおられましたが




病院に行けば大丈夫
ドクターだがしてくれた薬は風邪を治してくれるもの
と 勘違いしてるんだなぁ・・・ガーン...


むしろ こんな時期に ウイルスいっぱいの病院に連れて来て
ほかのものに感染しないと良いなぁ・・・sao☆ と思っておりました








熱が出て困るのは 果たして 誰でしょう?




熱というものは
病原体そのものが出すのではなく
病原体を排除するために カラダが防御反応として出すもの




一般的な子供の風邪の場合 そのほとんどはウイルス性で
(ほとんど と書いてるように もちろん たまに 細菌性のものもありますよ)
熱が高いと ウイルスのは動きが鈍り 増殖はストップ
逆に私たちの防衛軍である白血球は勢いを増すのです





39度くらい熱があった方が 
風邪のウイルスと戦う上では有利 なわけで




感染した時に お熱が出たら 
よっしゃー手この戦い 勝つぞーネコキス 
と 我が家では言っております





熱が出ると困る というのは どうして?
休まないといけないから?
ひどくなる気がするから?




しかし高熱と 重症度は 比例しません
(一般的な風邪の場合ね)





身体の仕組みを知っていれば分かることですが
ふつうの風邪で熱が上がりすぎて
臓器を痛めることや脳に障害が起こることは
まずないのです










たとえば・・・
身体が生きていくために行わなければならない仕事を
100人のこびとがやっている としましょう



食べたものを分解する とか
分解したものを 血液に取り込む とか
それを全身に運ぶ とか
栄養素からエネルギーを産み出す とか
入って来た毒素を解毒する とか
出たゴミを身体の外に出す とか
筋肉を縮めたり伸ばしたりする とか

仕事は山のようにありますから
こびと達はそれはもう 大忙しです




それぞれ分担して
大事な仕事から人数配分し
後回しにできるものは後回しにします
 




小さい子は まだ処理しなくては危険な余計なモノを抱えていないので
病原体となる何者かが侵入して来た時には
【緊急事態!】と警報を発令し
免疫の仕事に こびと達の勢力を注ぐことができます


一気にパーンと高い熱を出し
翌日 ケロッとすっきり治っていること
よくありますよね

あれは こびと達の人数も力も強いということです





大人になって 処理しなきゃいけない化学物質や
炎症を起こしてる箇所 や
修復しなきゃいけないあちこちが増えて来ると
そうそう簡単には熱が出せなくなってきます
(最近では 子供でもそんな子が増えてるみたい)



こびと達のたとえを使うなら
あっちの毒物処理に〇〇人
こっちの火事を起こしてる所の鎮火に〇〇人
そっちも壊れてるから治さなきゃで〇〇人
普通に生きていくエネルギー転換のために〇〇人。。。
 
「え?侵入者がやって来た?
だれか!手のあいてる人いないの?
ちょっと後回しにできる人、とりあえず侵入者と戦ってー!」と
脳から司令が来ても 

戦える人数・・・3人 ちいさいおっさんちいさいおっさんちいさいおっさん 

ガーンちーん みたいな カンジです




一気に勝負に出れないので
ダラダラと何となく不調が続き

そうするうちに また次のに感染し
気付いたら1ヶ月くらい 具合悪いかもなんて方もaya




同じウイルスに感染しても
感染初期段階で 免疫が勝って症状が出ないパターン
感染がすすんで 咳や鼻水出終わるパターン
そこから 熱が出るパターン
さらに 二次感染して ひどくなっていくパターン
何となく不調でずるずる長引くパターン
と どうなるかは 人それぞれ




どんなに優秀なドクターでも
その予測を立てることは出来ません





明日治るのか
3日かかるのか
1週間寝込むのか
分からないのです




でも 
咳止めを飲んだら 咳は止まるし
解熱剤で 熱は下がるし
鼻水止めで 鼻水は出なくなるし
効くじゃん 

そう思われます?




確かに
それらの薬は 咳・鼻水・熱 などの辛い症状を
一時的に見えなくしてくれますが・・・




根本原因であるウイルスには
何にも効果はありません




症状が無くなる=治った ではないのです




それどころか
ウイルスを排除するために 
鼻水で洗い流し
咳で体外に飛ばし
熱で動きを封じようとしている
体の防御反応を抑える訳ですから
・・・治りませんわな





言ってみれば
悪臭を放っているゴミに
消臭スプレー吹きかけて蓋をしただけで
ゴミを処理しなくては 根本解決にならないのです





咳止めは あくまで
咳を止めるのであって 
咳を治す薬ではない わけ







これは 私も咳で受診しドクターに尋ねたことがありますが
「お薬を使わないと治りませんか?」と聞いたら
「使わなくても 明日治るかもしれないし
 使っても1ヶ月かかるかもしれないし
 それは分からない」的なことを言われました
(父の職場の方だったので 正直に応えて下さったんだと思います)




倒すべき相手は 「咳」ではなくて「ウイルス」なのに
ウイルス排除の働きを邪魔してどうするのsei という話です





どうしても受けなくてはいけない試験がある
どうしても休めない仕事がある
そんな時は 薬で症状を抑えるのも仕方がないでしょうが
本来なら ウイルスとの戦いで消耗する体をサポートすべく
休息するのが 一番です









だって お出かけの予定がー・・・♥akn♥ って
この 冬の乾燥した時期に
人ごみに出向くということは
何かしら感染するのですよ


それを 免疫で排除できるできないは
個々の免疫力の差によります



薬で抑えて「よし お出かけだ元気」なんてやってしまうと
免疫を抑えてるとこに 感染機会を増やす訳ですから
ひどい風邪 ひくことになるかもですしょぼん
気をつけて下さいね





全く休めないほどに 症状が辛い時は
症状を緩和するために 薬を使うのもひとつの手ですが
その前に 食養生やアロマやハーブといった
症状を抑えずぎず 免疫の働きを邪魔しない
または免疫を賦活してくれて 症状を早く押し出すお手当を
実践してみることをお勧めします(*´∀`*)




風邪は
薬が治すんじゃありません
体が治すんです





それをサポートする術を いくつか持っておき
それでもダメで どうしても寝てられない時は
最後の手段として 諸刃の剣と思ってお薬を・・・位の心構えで



どんなお薬も 肝臓と腎臓を使って処理をします
副作用には 肝障害・腎障害 書かれてること多いです



薬で症状が落ち着いてる間に
自然治癒力が発動して根本を治せるよう
なるべく体を休めるようにしてくださいね



薬で症状が無くなったから と 無理したり
保険が効くから なんて理由で安易に薬に手を出しては ダメですョ







「効いたよね 早めの××××♪」
とかいう
製薬会社のキャッチフレーズに踊らされないでね





もう一回言うけど
風邪は
薬が治すんじゃありません
体が治すんですハートくま・左







おヒマなときにでも
薬剤師会会長の告白も 是非読んでみて下さいませ





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akn