こんにちは。

ことりです。


少しブログが空いてしまいました。



その間、ワクチン3回目接種して、副反応がやってきて、それが終わりました。


同じ時期に3回目を受けた友人によると「寝て数時間後に体がガタガタ震えて目が覚めた」とのこと。


はい、わたくしはというと。


寝て数時間後に、体がガタガタ震えて、目が覚めました。


完全一致!


同じ過ぎて笑うー。


2回目はそんなことなかったのに。


悪寒、震え、などが3回目の副反応の特徴だと多くの人が言ってますね。


実はわたしには、この震えは珍しいことじゃないんですけどね。PMSの一種で、生理前にたまにやってくるんですよ。悪寒戦慄、というものものしい名前が付いています。突然、ガタガタと体が震えるんです。熱は出ないんですが。



それは置いといて、ワクチンの副反応としては、震えがやってきた時既に熱が上がっていて、注射した患部の周りや体の節々が痛くて、2回目より強い感じでしたが、その後解熱剤を飲んだらしっかり効いて楽になり、その後もそこまで熱が上がることなく薬で抑えられました。


2回目は薬が最初だけしか効かず、あとは38度台後半が丸一日程続いていたので、体感としては今回のほうが楽でした。


1回目、2回目はモデルナ、3回目はファイザーだったんですが、2回目のモデルナほど3回目は腕が腫れずに済みました。痛いのは痛いですが。


モデルナアームと言いますが、モデルナ2回目の時はかなり腫れましたからねー。


そんな感じで3回目、無事終了。




3.11の金曜日、日本アカデミー賞の授賞式を見ました。


俳優さんの素のやりとりが見られるので若い時はよく見ていましたが、いつの頃からかそんなに見なくなりました。


日本アカデミー賞、というのが、二番煎じ的な感じがするので名前を変えてほしいなーなんて思ったりしますが。


授賞した作品の予告編や俳優さんなどのスピーチ、やりとりを見ていて、この作品は観てみたいと思ったのが、『護られなかった者たちへ』。


佐藤健さんと阿部寛さん、最優秀は逃しましたが、このおふたりからこの映画良さそうだなと感じていました。


特に佐藤健さん、並々ならぬ思いを持ってこの作品に挑んだというのが伝わってくる映像や言葉。


そしてさらに、最優秀助演女優賞を受賞した清原果耶さん。短いシーンからも伝わってくるものがありました。


それで、この週末、彼と観ました。


3.11の震災のこと、そこから9年後のことが描かれています。


清原果耶さん、やはり素晴らしかったです。最優秀助演女優賞、納得ですね。話の構成的に助演にしないといけないんでしょうが、これは主演でも良いんじゃないかと思う役どころ。


最近の彼女の主演のドラマでは、役柄のせいもあるのか、正直うーんという感じなのですが、素晴らしい俳優さんですね。


「この俳優さん、この作品では飛び抜けて良い」みたいなことってわたしは好きです。それって周りに影響を受けているということだから。監督、脚本、スタッフ、キャストの皆さん、そういうものの力が合わさって、その人の持っている力以上のものが引き出されることや、逆に力を殺してしまうことがある。


どの作品もどの役も同じぐらいの力を出せるってすごいことなんでしょうが、化学反応みたいなものが生まれて、それに影響されるっていうのも素敵なことだと思うんですよね。人間と人間の出会いや交わりによる魔法のようで。それを見せてもらえているんだなと思えて。



話はとても重いし、悲しく、やるせないです。


3.11というかつてない災害に翻弄された人たちの話。


殺人ということは抜きにしても、こういうことが至る所で起こっているんだろうな、あの日を境に人生が変わってしまった人たちがたくさんいるんだろうなと改めて感じさせられました。


みんな懸命に生きていて、だけど純粋さや正義感だけでは現実は生きていけなくて、心が病んで潰されていく人たちもいる。そしてある人から見ると悪者になってしまう。


瑛太さん、一番好きな俳優さんと言っても良いぐらい好きなんですが、今回出番は少ないながらやはり素晴らしかったです。彼でないとあのリアリティは出せないんじゃないか。


「人間の多面性が表に出ている役柄」と清原果耶さんがご自身の役について言われていましたが、どの人物もその通りだと思います。


倍賞美津子さんは助演女優賞にふさわしいほどですし、緒形直人さん、吉岡秀隆さんも良かった。林遣都さんがハマり役でした。


善人と悪人がいるわけではない。


加害者として法で裁かれなければいけない人たちも、実は被害者。


誰もが被害者で、誰もが悲しい。


そして、誰もが尊く、大切な存在。


それを踏まえた上で、わたしたちは何を反省し何をどう具体的に変えていかないといけないのか、そこに思いを巡らせていく。



『ドライブ・マイ・カー』が最優秀作品賞を撮りました。最優秀主演男優賞なども。もちろん良かった。少し前にブログに書いた通りで、今やわたくし濱口監督のファンです。


カンヌやアメリカのアカデミー賞の追い風があって、今勢いがあるのもわかる。


だけど、「日本アカデミー賞」と掲げるのであれば、わたしたちは、日本に住んでいる者として、海外に追随して『ドライブ・マイ・カー』を選ぶのではなく、『護られなかった者たちへ』のような映画をもっと推さないといけないんじゃないか。


もちろんここには上がらない作品もたくさんあるでしょうし。


それが日本における映画賞の意義なんじゃないかなとふと思いました。


「世界は『ドライブ・マイ・カー』を評価するでしょう。類まれなる映画ですよね。だけど、日本で起きたこの未曾有の災害によってどれだけ多くの人の人生が損なわれてしまったか、今も苦しんでいる人がこの瞬間どれほどいるのか、それを映画という形でひしひしと感じさせてくれたこの作品を、日本全体に、そして世界へ伝えていきます。」


そういう宣言、意思表示としての授与。


今初めて観たわたしですからね、もちろん自分自身に対しての戒めとしても。


まだまだ終わらない震災の被害者をケアしていくこと、そのケアをしている人たちのこともケアしていくこと、それが最重要。


また、自分たちの経験したことを自分たちが忘れずに後世に受け継いでいくことも大切。過ぎたことは忘れてしまったり、上から塗り固めてしまったりするからこそ。


そしてさらに、世界に訴えてかけていくことが今求められているんだなと痛感します。


核の脅威が身近に迫っている今。


世界で唯一原爆が落とされた国であることをわたしたちはもう一度思い出し、その恐ろしさと悲惨さを世界に伝えていく義務がある。


声を上げていくこと。


この映画のメッセージにも通じることです。



授賞式が行われたのは3.11。


授賞のスピーチで震災のことに触れた方は数えるほどでした。もちろん、テレビに映っていないところでの言及もあったかもしれませんが、もっと触れてほしいなと思いました。


役所広司さんは、ウクライナカラーのポケットチーフでした。素晴らしいですね。


最近大きなことを思う度に、毎日の本当に小さなことが大事だといつも感じます。


たとえ、俳優さんのようには影響力がないように思えても。


周りの人に優しい言葉をかけたり、笑顔で接するということから、余裕があれば、誰かの役に立つことを率先して行い、困っている人に手を差し伸べる。


善を行っていくこと。


そのために、自分を余裕のある状態に意識的に整えていく。


美味しいものを食べる。よく眠る。心が豊かになるものを観て聴く。花を飾る。


たとえば、電車でぐいっと割り込んで来た人がいたら、自分に余裕がないとイラッとしてしまう。それが態度や行動に現れて、他の人に嫌な思いをさせて伝染していく。


ぐいっと割り込んできた人がいたとしても、自分に余裕があれば、一歩引いて、どうぞという思いで受け入れたり、相手がイライラしている人でもすっと受け流せる。そして自分が笑顔を返すことで、相手の中にも優しさが生まれるかもしれない。そのことが連鎖していく。


まずは自分の余裕。


そんな些細なことが、世界平和という大きなものへ、遠いようで実は直結していると思います。



副反応でダウンしながらも、食欲は全然落ちませんでした。むしろ、なんやらかんやら食べ過ぎました。


そんな今朝は、リセットに和食ごはん。

彼にリクエストして作ってもらった卵焼きがふるふる、ふわふわでほんのり甘くて美味しかったー。


納豆にとろろで胃腸にも優しい。



暖かい週末ですね。


体も心もゆるめましょう^^



ことり