宮迫千鶴著
ひょんなことから すすめられて
読み始めました。
著者の宮迫さんは
画家 評論家 エッセイスト
だそうです。
なるほど、エッセイストと
名乗られるだけあって
とても読みやすいです。
これを書いているのは
50歳になったばかりの頃。
道理で 共感できることが多いはずですね。
『若い頃というのは、何しろ何かを
「待つ」心のゆとりがなかった。
何事につけて性急で結論をあせった。
人間関係がうまく運べなくてあれこれ悩まされたし、自分の考え方にも
ぜんぜん自信なんて持てなかった。
その結果いつも満たされない感じがあって
口をとんがらせていた気がする。
〜中略〜
トシをとったいまのほうが
心が落ち着いていてずっと
幸福である。
若いときには知らなかった
ひだの深い素晴らしい時間を
生きているわ。』
とても心にしっくりくる。
久しぶりに こんな風に
共感できる著者に出会えました。
教えてくださって
ありがとうございました!!
しかし…
宮迫さんは
残念ながら2008年に
61歳で逝去されました。
心からご冥福をお祈りいたします。
肉体は亡くなっても
こんな風に 作品が残り
後に続く人の道しるべになる。
やっぱり本って
素晴らしいですね!!
いつもブログを読んでいただき
ありがとうございます。