↑パンフレットがいただけます
紫式部の生きた時代を資料によって紹介し、物語の世界から紡ぎ出された美術品を展示する展覧会です。
さすが平安京のお膝元というべきか、有名な資料が当たり前の顔をして出ています。
前回は藤原道長直筆の「御堂関白記」(国宝、平安時代)を見て大感激しましたが、今回は「源氏物語」青表紙本(重文、室町時代)、紫式部と同時代を生きた藤原実資による「小右記」、藤原行成による「権記」が出ていました。これらの記録に加えて、源氏物語の注釈本や「紫式部集」「栄花物語」など。いずれも原本は失われており、展示されていたのは江戸時代の写本です。
今、大河ドラマを見ているので、あぁあの人!と思うところもあり、楽しかったです。
● 「源氏物語」青表紙本 重文、室町時代。
小右記では有名な「望月」の歌、権記では紫式部の夫・藤原宣孝が大事な行事のお役目を痔で断ってきた😅という記述が紹介されていました。
#まさかこんな事情が記録されていた上に、1000年残って大勢の人に公開されるなんて、宣孝も思ってもいなかったことでしょう💦
藤原宣孝は枕草子にも紹介されていて、なかなか面白い人だったみたいですね。
江戸時代に刊行された、公家(一条家)の秘伝であった源氏物語の注釈本や、源氏物語の世界の系図もありました。
#誰が誰か分からなくなるのは今も昔も同じ
#役職や官位で人を識別するの難しすぎ
源氏物語の人気の高さがうかがえます。
紫式部の生きたごくわずかな期間に限定しても、かなりの数の作品・記録が、1000年を超えて残っているというのはすごいことだと改めて思いました。
楽器(琵琶、和琴、笙、龍笛、太鼓)の展示もあり、平安時代の雅やかな生活に想像が膨らみました✨
絵は菊池容斎「前賢故実」より。絵があると親しみがわきます。
紫式部ゆかりの場所の地図。こういうの嬉しい💕詳しい説明も載っています。
●紫式部像
●束帯姿の貴族
束帯は平安時代の貴族の正装。
ちょっと浮気して別のジャンルの本を読んでみようかと思ってたけど、やっぱりしばらく平安文学続行かな📚