🏛レトロ建築巡り
龍谷ミュージアムのすぐ近く。伝統的な和風建築の西本願寺のすぐ側、仏具屋さんがずらっと並ぶ場所にそびえ立つ異国ムードたっぷりな建物です。
この建物は本願寺信徒の生命保険会社の社屋として1911年に建設されたものです。以降、銀行や診療所などとして使用され、現在は僧侶の教育道場として使用されています。設計は伊東忠太。重要文化財に指定されています。
日本でも有数の大きなお寺の建物が、英国風のレンガ造りである上にイスラムを思わせるインド風のドーム。本拠地のすぐ側にコレ、というインパクト。施工主の西本願寺と京都という土地の国際性・柔軟性に驚いてしまいます。
「文化遺産オンライン」の解説によると、中国風の高欄や組物を載せた柱、窓上の人字形割束を模した造形など、随所に日本建築を解釈・再構築した細部意匠が見られるとのこと。様々な国のテイストが混ざっているようですが、ごちゃつき感はなく美しいのが素晴らしいです。
外に並ぶ可愛らしい石像も気になります。想像上の動物もいるような。仏様の乗り物?眷属?
秋の建築祭では内部公開されているよう。クラシックな内装もいつか見てみたいです。