この旅行で、
久しぶりに息子と会い、
久々に弱音を聞きました。
留学に行く前の情報として、
北欧では冬鬱というものがあるとは
聞いていましたが…、
息子も一時期鬱っぽくなったらしい。
はじめは
全く気が付かなかったようです。
何もやる気が出ない。
途中で「これは冬鬱か？」と
気がついて、日本から持ってきた
サプリメントを飲んだら（ビタミンD）
良くなったみたいです。
デンマークは
冬の日照時間が短くなるので、
気をつけなくてはなりませんね。
また、
人とのコミニュケーションにも
苦労しているようでした。
デンマーク人はほとんどが英語が
喋れるとはいえ、当然、
デンマーク人同士なら
デンマーク語を使います。
研究所には外国籍の人も多いですが、
やはり1番多いのはデンマーク人。
そんな中で会話に
入っていけない事も多いと…。
ウ～ン、難しい問題やけど、
それも話しのキッカケになると
思うんだけどな。
そんな兄に娘はバッサリ！
わからへんかったら
デンマーク語教えて！って言うとか、
「何喋ってるの？教えて！」って
言えばいいやん
息子は遠慮して言えないと。
日本にいる時、
どちらかと言うと、
息子は空気を読まない人でした。
（空気読めない人と言うべきか？）
年上であろうと、
なんなら先生であろうと、
自分の意見はしっかり言う奴でした。
時には、
「えっ？このタイミングで言う？」
という事もありました。
ところが留学して、
日本的な考え方が逆に
強くなったようです。
研究所では自分が一番下っ端、
自分は修士課程も終えていない。
他の人は全員博士を持ってるし、
全員年上…。
雑談以外でも遠慮してしまう。
失礼ではないか？と考えて、
冗談も言ってもいいのか迷う。
度々質問するのも、
迷惑ではないか？と思うと…。
ここでも娘の激が飛びます
お兄ちゃん、
外国の人なんて、学校の先生も
名前で呼んじゃうんやで！
先輩とか後輩とかそんな考え方
あらへんやろ！
お兄ちゃんがまだ学生で
日本から来たって
みんな知ってるんやから、
わからん事あって質問しても、
デンマーク語分からんでも
全然気にしてないと思うわ！
なに日本人発動してんの？！
遠慮なんて、
日本にいる時にやってほしいわ。
そうだ！そうだ！（母
）
研究所の同室にいる1人が、
星を研究している人と聞いて、
わたしが
「お前も小さい頃に星座とか
たくさん覚えてたやん！
星座の話しで話ができるね。」
と返すと…。
星座占いや
ギリシャ神話のじゃないよ？！
マジな惑星とかを研究してる人に、
星座を少しばかり覚えてるって話して、
どうするの…。
もう一人の同室の研究者さんは
隕石？岩石？の事を研究しているとな、
「お前も小さい頃、
旅行先で石ばっかり
買ってたやん！
石好きで良かったね？！」
娘「お兄ちゃん、お土産屋で
石のつかみ取りばっかりしてたよな！」
あのさ…、
いつの話なの？
お土産屋さんで買える石を
研究してる人じゃないんだよ…。
話が浅すぎて、
恥ずかしくてそんなこと話せないよ。
なんで？？
年下だし、まだ学生だし、
星も石も素人なんやから、
研究者の話で並ぼうとしても
ムリでしょ？
物知りぶるより、
そのまま話しをしたらいいじゃない？
変に知ったかぶりしたり、
人の話しに興味を持たない人の方が
嫌がられるような…。
星座や石の話しをして、
笑われたら、笑われたで良いやん。
おバカやなって思われてもいいやん。
知ったかぶりのナマイキなヤツより、
おバカの方が親しみがわくと思うわ。
まだ学生なんやから、
それを強みに考えないと！
娘、「兄ちゃん、
カッコつけようとしてもムリやで。」
カッコつけようとしてる
訳ではないけど…。
ちょっと恥ずかしいかな？って…。
言葉が通じないと、
色々と深読みしちゃうんだよ。
息子は昔から、
ハッキリ言うところがあり、
それが小中学生の頃に
クラスで浮いた原因の一つだと
考えていたので、
息子には日本より海外の方が
生きやすいのではないか？
とさえ考えていたことがあります。
息子の意外な一面を見た気持ちです。
悩みはあるようですが、
とりあえず、
言語の壁は感じながらも、
研究については
理解が出来ているようです。
この留学での目標として、
日本に帰る前に
研究発表をしたいのだとか。
もちろん英語で！
そのために頑張ってるみたいです。
苦労はあるけれど留学したことに、
後悔はしておらず、
次は英語を母国語とする地域に
留学に行きたいそうです。
（費用は？）
親の本音として、
これからお金がさらにかかるのか？
と不安になもなるし、
そろそろ働いてほしい気持ちも
半分ある…。
とりあえず、
9月からは大学院に戻って、
あと1年半通って、
無事に卒業してほしいです！！
