自分の過去を振り返り、
「あの時、別の道を選んでいれば…」
と、考える時はありませんか?





何度もある?!



そうそう!わたしも何度もあるんです!




そんな時、
今のあなたがあなたの親だったなら…、
どんな声をかけますか?


流れ星流れ星流れ星流れ星流れ星流れ星



小学五年生の夏、
わたしは従兄達と少し離れた町の
温水プールへ遊びに行きました。



さんざん泳ぎ回っていると、
知らない男性から声をかけられました。



「何年生?」
「どこの小学校?」
「どこから来たの?」

 いろいろと聞かれました。


爆笑爆笑!
今なら怪しいおじさんですね。
(笑)



いとこ達がいたこともあり、
ワイワイとはじゃきながら答えていたと
思います。


「今日はお母さんと来たの?」
「お父さんに連れてきてもらいました。」
父のいる方を指差しました。


すると、その人は父のいるほうへ歩いて行き、
なにやら父に話かけていました。



わたしは「なんだ?」と思いながら、
いとこ達と外にある別のプールへ行きました。




その日は夕方までプールで遊び、
いとこ達と別れ家に帰りました。




それからどのくらいたったのでしょう…。

わたしがすっかりあの日のことを忘れていた
ある日の夕食後、
父が思わぬことを聞いてきたのです。



水泳を習いたいか?
隣県のスイミングスクールへ通う気はあるか?




突然の話にわたしは戸惑いました。

その時のわたしは、
水泳は得意でしたが、
特に習った事はありませんでした。

授業でも水泳ができなくて困った事がない。
泳げて良かった!ラッキー!

水泳に対しての気持ちは
そのくらいのものでした。


近くに市民プールがあったので、
夏の間はずっと通っていました。
そこで見よう見まねで泳ぎ方を覚えたのです。



泳ぐ事は大好き💕


しかし、その頃のわたしは
水泳を競技ととらえる事は出来ず、
遊びの一部のように考えていました。




スイミングスクールは隣県にある。
近くの駅から電車に乗り、そこからまた
地下鉄を乗り継いで行かなくてはならない。
父も母も仕事があるので、
一人で通わなくてはならない。


食卓の向かい側に座っていた兄は言いました。



学校から帰ったらすぐに行かないと
間に合わないぞ。
友達とも遊べなくなるぞ。


隣に座っている母は何も言いません。



わたしは察しました。


その頃、兄は大学受験を控え家庭教師をつけて
勉強を習っていました。

父と兄は剣道を何年も続けていて、
剣道の武具は高価なものです。


又、わたしは五年生になり、
それまで習っていた書道教室を辞めて、
学習塾に通うようになったばかりでした。


我が家は特別裕福な家庭ではありません。


同居する高齢の祖父はこの頃少しずつ
体が弱くなってきていました。




スイミングスクールってどんなところだろう?



そんな興味はありましたが、
両親に余計なお金を使わせたくない。


どうせ長続きするはずがない。




そう。
わたしは習い事を長く続けられた事がない。
(これには理由があるのですが…)

塾もあるから…、
これ以上遊べなくなるのはイヤだな。


そう言って断ったと記憶しています。
横に座る母は納得したようでした。
父もその後この話を出す事はありませんでした。




2年後、
中学生になったわたしに、
叔母はあの時の事を話してくれました。


あの時、声をかけてきたおじさんは、
隣県のあるスイミングスクールのコーチ
で、わたしをスクールへ通わせるべきだと
強く勧めたこと。


父はその人の名刺を受け取り、
何度か連絡を取っていたこと。



中学で水泳部に入るなら、
何であの時スクールに入らなかったの?




叔母からの素朴な質問…。



う~ん、
確かに自分で行かないって決めたんだけど…。


おじさんが水泳コーチだったことも、
自分がその人のスクールに誘われたことも
聞いてませんでしたから…。
(笑)😅



あの時、
スイミングスクールへ通っていたら、
どうなってたんでしょうね。




まぁ…、今のような太ったおばさんにはなってなかったと思う。
てへぺろ





小学生の頃のわたしは一言で言うと、
ちゃらんぽらん。
そんなわたしにスクールへ誘われたなんて言ったら天狗になると思ったのでしょうか…。


たぶんあの当時の両親の考えは、
スポーツなんて道楽、
十分に泳げる娘にこれ以上教える意味がわからなかったのでしょう。
将来、生活に困らない程度に読み書き
ソロバンは必須。
道楽なんて極める必要はない。
世の中、頭の良い人が出世する。
ものになるかもわからないことに
時間と金を使うぐらいなら
勉強させる方がよっぽど将来役に立つ!

てな考えだったんでしょうね。
生きることに精一杯な幼少期を過ごした、
真っ当な人間の考えです。



あの時、母が笑っていたら…。
父が、スクールに誘ってもらえるなんて
こんなチャンスはないよ。
と、言ってくれていたら…。
兄が、友達と全く遊べなくなる訳じゃないから大丈夫!と言ってくれていたら…、
わたしは電車に乗っていたかもしれません。



幼かったわたしには経験値が無く、
大人が話す隣の県までの道のりは
果てしなく遠く感じていました。

そして、あの時のおじさんと、父の話に
関連があることさえ思い付きもしませんでした。

もちろん、隣の県に行かなくでも
市内にいくつものスイミングスクールがある
ことも知りませんでした。






親の役目ってなんでしょうね。
節目節目での声かけが大きく人生を変えるかもしれませんね。