リーデックシアター「TORIKAGO」 レインEND | ゆるりとしましょ

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現地で鑑賞して配信も買って観たレインEND
アデリーENDを観た翌日だったから、世界観と大まかなストーリーは把握済み。
でもね、共通ルートは確かにセリフは同じなんだけど、ENDルートに入って見終わると
別作品だって改めて認識するくらい受ける印象が違うんですよ。

 

以下、私の個人的な考察&解釈で書き進めます。ありからず。

 

キリとレインの関係性がただの父親の違う兄妹じゃなくて、
レインはキリの父親かもしれない説が浮上。(あくまでレインENDではそうなのかもっていう、
余白状態で詳しくは語られていない)
共通ルート内で、アデリーに傘を貸すシーンがあって、傘の持ち主が父だとキリが言ってた。
でも、これってレインのことだけど、「兄」で「父」じゃないって認識しなきゃ、好きになっては

いけない人なんだって、キリが思おうとして口にしただけの気がするんだよねぇ。

 

母親によく似はじめたキリを一人の女性としてキリ好きになってはいけない、嫌いになりたいって
レインが葛藤してたようにかんじた。
そして、母親との関係、必死に追いかけてくるキリから逃げたくてレインは迫りくる列車に

自ら身を投げたんじゃないかな、と。
(汽車の音でレインが苦悩するシーンがカットアウトするシーンがあった)

レインが死んで悲しくて自分すらなくなってしまいそうになった時、セカイが大切なものを
ひとつ閉じ込めてくれた→ レインにまつわる記憶、レインとの思い出って考えるのはアリ?
キリの心を守るための防衛本能 =セカイ と解釈したい

 
本公演中、印象的な拓ちゃんの表情や仕草がいくつもありました。

レインENDからなら、トリカゴとセカイの絵本を燃やしていた拓ちゃんの仕草と表情づくりの

完璧具合がひとつめ。

現場では背中でしか見えなかったけど配信でみたら、狂気も宿した笑みが唇に浮かんでて、
こんな表情してたのか…!となったです

 

あとはアデリーの腕をつかんで「コウノトリ 捕まえた」って言ったシーン。
不意に艶めかしい声音が聞こえてきて、思わずぞくっとしたですよ。
その直後にいつものレインに戻るように、掴んでいた手を自分から振り払い、
服で拭ってたので、セカイの振りをしたのかな?って思った、・・・けど、私的に
セカイの一部がレインの中に宿ってたって思いたい。

レインENDのラストはキリの記憶の中のレインとの決別というか、レインへの想いを昇華して
1人で前に歩み出すキリっていう構図で締めくくられていた感じ。

その姿を見守り、一人で立ったキリに淡く微笑むレインがそこにいたんです。
拓ちゃんの切なげな、でも優しい眼差しがとっても美しかったです。

 


終盤のアデリーとレインのやり取りも好きなところ。
アデリーの前だと、軽口にも似た言葉を口にするようになったレインって感じで、
彼自身も動き出したように思えたから。
 

総じて、拓ちゃんと勝平ちゃんの掛け合うシーンもとても好きだなぁって思った回でもありました。
2人の間合いがキャラらしいやり取りにみえたし、掛け合いをする演者として
相性がいいのかもなんて思ったり。
 

さぁ、残るはカナリアEND 同じ演者でここまで作品の印象が違うのも新しくて凄い。
できるならもう少しお手軽価格だとよかったのだけれども。