「椹(さわら)」は木の種類の事。「お櫃(ひつ)」は、炊いたご飯の保存容器のこと。
旅館なんかでよく見る、これですね。
椹のお櫃。
数年前、近所の仲良しの寿司屋さんから譲り受けまして、それ以来燗酒屋のご飯は炊きあがり次第コレに移し替えます。
以前は炊飯ジャーで保温してご提供していたのですが、もう戻れません!なんつったって、断然に味が違くなるのです!!
<違いの分かるお櫃の特徴>
- ご飯がさっぱりする。余計な水分を木が吸収してくれるので、べたべたした表面になりません。逆に木の香りが移って、さわやかでさっぱりとした風味になります。
- ご飯がふっくらする。お櫃に移すときにふんわりとよそいかえるため、保存していても米粒が立ったままつぶれません。口の中で食感が際立ちます。
- 穏やかな保温性。炊き立てで熱々の美味しさとはまた違った、ほんのりとした温もりのご飯のお味はまた格別です。
今日も私のお気に入り「新潟県産こしいぶき」を三合炊いております。呑まれた後に、お櫃ご飯とお漬物(今なら女将父母のお手製たくあん)なんて粋な取り合わせの〆は如何ですか?
お向かいの土地の、建設途中で中断しっぱなしだった錆だらけの鉄骨が、きれいに撤去されました。このあと何が建つのかなぁ。趣のある木造二階建てだといいなぁ。・・・このご時世ではむりか(苦笑)。
今夜のお品書きでーす。
今宵も燗酒屋で、お待ちしておりますm(_ _"m)。