「英語はいつからやるといいですか」というご相談をよく受けます。

私の答えは、中高からでも遅くないけれど、早期英語教育を英語が定着するまで続けるのがオススメです。

赤ちゃんは胎児のときから言葉を学んでいるので、英語を学ぶのに早すぎることはありません。

 

今までは日本には英語で学ぶ環境が整っていなかったので、中高で留学しても遅くない、国内の進学校から海外の名門大学に進む手もあるとお答えしていました。帰国子女でも低学年で日本に帰国すると英語をすぐに忘れてしまいます。せっかくプレスクールに入れても小学校の受け皿がなく英語教室に通う程度の英語であれば、中高で半年も留学すればすぐに追いつけます。


私自身も親の海外勤務で小6から4年間、米国の中学校と高校に少し通ったおかげで、その後に米国で働いたり、米国の大学院を出るのに困らない英語力がつきました。多くの保護者の方が子供に希望する「仕事で困らないレベル」や「大学で学位留学できるレベル」の英語を目指すのには中高からでも大丈夫です。

しかし、最近は経済的に可能であればプレスクールからインターナショナルスクールの小学校に行かせてはどうですかとお答えしています。英語で学べる小学校が増えて、早期から始めた英語教育を中断することなく、英語が定着する年齢まで英語で続けることが可能となったからです。小学校高学年まで英語での学びを続けて英語が定着すると、英語を教えてもらわなくても自分で英語で学んでいけるようになります。私たちがいつまでも日本語を習っているわけではないのと同じことです。


私の娘は日本でプレスクールとインターナショナルスクールの小学校に通っていましたが、中学からはホームスクールを始めました。学習言語としての英語がきちんと身についていたので、インターナショナルスクールに通わずとも自宅で一人で英語でオンラインの教材等を勉強をすることに何の問題もありませんでした。
 

もしも限られた英語教育予算であれば、早期英語教育を定着するまで続けるほうが、将来の留学のために取っておくよりも確実で効果的な使い方だと思います。"定着するまで"英語で学べる環境があることが重要ですが、そこをクリアできれば小さな子のほうが早く英語が身につきます。中高生は部活や友達もいるので本人の意思で留学をしない可能性もあります。また、留学をしたところで幼少期から英語を学び、英語が定着しているネイティブの子の英語力に追いつくのは難しいです。

 

英語で学べる小学校は高額なインターナショナルスクールだけではありません。私立小学校でも国際コースを設立するところが出てきました。(昭和女子大学附属昭和小学校) 今後もこの流れは加速することはあっても止まることはないと思います。