子供はすぐに英語を聞き取れるようになりますが、大人になるとなかなか難しいようです。以前勤務していた外資系企業でアンケートをとったところ外資系に勤務する人でも英語の会議は3割ぐらいしか理解できないという結果が出て驚きました。議題やだいたいの話の流れはわかるけれど詳細は実はよくわかっていないということです。

 

アメリカの学校に行き始めたとき、先生が授業中に何度も「フェスティバル」というのでお祭りかな? 何かのお楽しみかな?と思っていました。辞書で"festival"を引いても先生が言っていることの意味がよく分からず、スラングなのかもしれないと思っていました。

それがある日突然"first of all"だと聞き取れるようになった時の衝撃は今でも覚えています。"Here's your project.  First of all, do this and that." 先生が"first of all"と言うたびに「あ~、また言った!」と感動していました。

それまでは音の塊から知っている言葉を聞き出そうとしていたのですが、そのころから英単語の区切りを聞き取れるようになりました。文章は知っている単語と知らない単語からできていて、知らない単語があれば"what is ~ you just said?"と聞けるようになったのです。

「ファースト・オブ・オール」を早口で言うと「フェスティバル」。最初は早すぎて聞き取れなかったのですが、いつの間にか英語のスピードに慣れてハッキリと聞き取れるようになっていました。耳が慣れて、相対的にゆっくり聞こえるようになったのだと思います。今ではYouTubeやAudio Bookも早送りで聞きます。

"It's not fair"も最初のころに耳で覚えた言葉です。「祭り(フェア)じゃないよ」って何? つまんないってこと?  やがて、それが「ズルい」ということだとなんとなく分かってきました。fair = 公平 というきちんとした訳を知ったのは大分後のことです。それでunfair = 不公平 も分かるようになりました。口語では"It's unfair"ではなく"It's not fair"が多用されます。

友達がこっちでもあっちでも"It's not fair"と言うのを聞いて、アメリカ人が持つ公平感が身につきました。「ズルい」の感覚が日本とアメリカでは全然違います。「ズルい」という言葉がわかっても使う場面が全然違うのです。「え、何でそれがズルいの?」と思うことも多々ありました。

 

環優舎はinput重視なので、子供たちは英語を聞き取る能力のほうが英語を話す能力よりも格段に上です。海外のサマースクールに参加したりインターに転校しても先生が言っていることがわかるので困りませんでしたと言われます。 


英語を聞き取れることと、それを理解できることは別の話です。英語に触れれば触れるほど知らない単語がどんどん出てくるし、文化の違いもあるし際限ないです。でも口語は文語ほど難しい単語は出てこないので、聞き取り力さえアップすれば映画や音楽など楽しみが一気に大きく広がります。 さて、大人の英語耳には何が効果的か考え中。