環優舎が普通の学童保育とちょっと違うのは、幼児や小学生だけでなく、中高生までが来ていること。
設立当初は小学生対象で考えていたのですが、幼稚園のときからお預かりしていたお子さんが中学生になりそのまま今に至っています。毎日夕ご飯を一緒に食べていたお子さんにこちらから「中学生になったからハイ、さようなら、これからは一人でお家でお留守番してね」と言うことは私には考えられません。部活や塾で遅く帰ってくる日も増えましたが、必要とされるかぎり明るく電気のついた部屋で夕食を用意して待っています。環優舎を卒業していった子ども達にも自分の生活の場が卒業とともにあっけなく無くなってしまうのは落ち着きません。自分の原点を確認できるよう、いつでも気軽に来られる場でありたいと思っています。
環優舎に来ているのは会員だけではありません。保育士さんになりたいからどんな仕事か知りたいと中3のときから毎週1回ボランティアに来てくれている高校生もいます。中高生は子ども達と日中一緒に遊んでくれるわけではないけれど、その存在は偉大で全員からリスペクトされています。大人と子供の間にいる中高生は、子供がはしゃぎすぎるとクールにたしなめてくれることもあれば、子供たちと一緒に盛り上がっていることもあって不思議な存在です。幼児や小学生に禁止されていることも中学生はOKだったりすることも、憧れの的です。
今週は、中学生が2人ともお休みです。1人はYale大学で開催されるThe World Scholar's Cupへ、もう1人はMIT Splashに参加するために東海岸へ行っています。中学生が持って帰ってくる知的なお土産話が、子供たちをほどよく刺激して良いのです。観光旅行でなく大学への学習旅行が楽しいというのですからね。小学生は見栄っ張りなのですぐに知ってるよ、知ってるよ、自分だって負けていないよ、という会話になりそれがやがて言霊になります。
保育士さんになりたかった中学生は、進路変更をしてこの秋 the 政経に合格しました。子供好きから、子供の福祉、世界の子供たちに関心を持つようになり、社会学や世の中を変えることに興味が広がったそうです。途中で興味が変わっても4年間ずっと通ってきてくれた真面目で責任感が強いお子さんです。
中学生たちは夏休みにStanford大にも行ったり、Minerva大生が遊びにきてくれたり、Minerva, MIT, Stanford, Yale, 早大とミーハーすぎる最近の環優舎。学童保育だから小学生と限定せずに、子供にとっていい環境はどんなだろうと自問しながら続けてきたら大家族みたいになってしまったのですが、塾ともワークショップとも違うアプローチで、日々の暮らしの中から知的で活動力がある子供たちが育っていることをとても嬉しく思います。子供たちが大人になったときに、自分の子供時代が質的にどんなものだったかバレてしまいます。大人になってもっと広い世界を自分の目で見た時に、環優舎は良かったと言ってもらえるように真摯に保育をしています。