幼児の発達・発育に関する本は巷に溢れています。シュタイナーのような自然教育に近いものから、七田式のフラッシュカードまで何歳何ヶ月でどれぐらいのことを理解したり認識できるようになるか、どんな運動や行動ができるかといったことが研究されています。臨界期説や、シナプスの形成などさまざまなことが言われています。

幼児期には沢山の教育論が研究されているのに、小中学時代をどうすごすべきかについてはほとんど何もありません。書店に行くと、文部省のカリキュラムか中学受験の試験問題のいずれかに基づく勉強方法に関する本が8割、躾やいじめなどの問題行動に対応する本が2割です。普通の小学生の子供がどのような発達段階にあり、この時期に本当に学ぶべき大切なことは何なのかがいまいちはっきりしないのです。

モンテッソーリ教育では、子供が小さいうちは敏感期を見逃さないように、集中力の邪魔をしないように、子供がやりたがっていることを手助けするようにという具体的な指針があり、我が家を含めそれらを実践しているご家庭が多くあります。

では、小学生になったら?

私自身は日米の普通の小中学校に通いました。娘をモンテッソーリ・スクールに通わせるにあたりどのような小学校なのかいろいろ調べましたが、はっきりこれだとわかる実績はみつけられませんでした。モンテッソーリスクールは海外では人種・宗派を問わず広く普及した教育メソッドです。お金持ちのインテリが行かせる学校として定評がありますが、日本で全日制でモンテッソーリの小学校過程を教えているところは私の知る限り2箇所しかありません。一条校(文部省が認定している小学校)ではありません。

モンテッソーリスクールについて答えをみつけられずにいた私にちょうどよい本がありました。江島正子氏の「世界のモンテッソーリ教育 」という本です。前半は氏が世界のさまざまなモンテッソーリ教育に触れたときのエッセイですが、後半のモンテッソーリの発達感、モンテッソーリのコスモス、マリア・モンテッソーリの平和への努力という章は、モンテッソーリが小学生以降の子供たちをどうとらえ、どのように教育していくべきと考えていたかがわかりやすく書かれています。

モンテッソーリは6歳から12歳のこどもたちについて、知識獲得意欲、道徳的判断、集団行動が盛んになると特徴づけています。モンテッソーリは小学生には「コスミック(宇宙)教育」と呼ばれる教育が行います。発達上、想像力がもっとも活発な小学生の時期に人間の起原や、課題、使命を明らかにしていくというのが教育目的です。

コスミック教育って?? まだ日本であまり知られていない、モンテッソーリのコスミック教育について、これから折に触れて書いていこうと思っています。

ちなみに、世界に普及している教育メソッドと言えば、公文やスズキ・ヴァイオリンも有名ですね。IBはメソッドといえるのかな。それにしても世界各地の学校で正式に採用されるってすごいことだと改めて思います。