遠い思い出 | 脳梗塞と民話語り

脳梗塞と民話語り

よう来なすったなあ~、ゆっくりしてきなっせ~





月・火曜日はブログ定休日だよ、

私が高校三年の夏休み自転車で東北に行ったときのこと
  会津西街道を通って、もうすぐ福島県に入るところに山王峠があり

その麓の集落に来たら
  雲行きが怪しくなってきたのです

降られないうちに泊まるところを探さなければなりません
  当時小中学校は宿直の先生がいましたから、そこに泊めて貰おうと学校の向かっていきました

途中家の前にいた奥さんにその旨話をしたら
  旦那さんが郵便局の宿直で聞いてみるから待っててと云われて待った

すると旦那さんの実家から中学生二年生の男の子と小学三年生の女の子
  それに一年生の男の子の甥姪の3人と一緒に泊めて貰うことになった

暫くしたら雷雨がひどく停電になってしまい
  水道が出ません、奥さんが汗をかいたりしているので風呂に入らなくては駄目ですと

しかし停電で水が出ない
  奥さんは下の川で水をくんで風呂に入れればと提案してくれた

私たちの仲間は4人、それに甥っ子姪っ子を入れて
  3メートル下の川からバケツリレーで風呂に水を張りました

薪で風呂を沸かして
  なるべく熱くならないようにして、代わる代わる入りました

その夜は奥さんや甥御さん達とゲームをしたりして楽しく過ごしました
  次の朝奥さんは早く起きてご飯を何回も炊き、お昼のおにぎりまで作ってくれたのにはビックリ

その時の中学生も学校の先生をしていましたが
  今では定年になり天下りというか茨城県のどことかに勤めているそうです

女の子はお嫁さんに行って
  下手をするとお孫さんがいる年になっているでしょうね

私たちが泊めて貰ったときは
  奥さんに子供さんはいなかったのですが、次の年に女の子が生まれました

その女の子も東京都庁に勤める旦那さんと共に
  埼玉県に住んでいて、中学生になる娘さんがいると云うから浦島太郎ですよね

今日お線香を上げに行って
  私が泊めて貰った家は当時のままで、現在すんでいるのは別の家ですが

私は暫く元の家を見ていましたね
  ここに奥さんがいて、水をくみ上げたところにも行ってみたり

あの部屋で遊んだな~とか
  当時のいろいろな思い出が本当に昨日のように思い出されます

見ず知らずの我々を
  新婚さんだった奥さん1人の時に高校生が4人も泊めてくれた

今の世の中では

   とうてい考えもつかないですよね

       昭和39年の出来事でした