出世のお守り | 脳梗塞と民話語り

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よう来なすったなあ~、ゆっくりしてきなっせ~





月・火曜日はブログ定休日だよ、

民話きじばとの会

  よその町に出かけていっての民話口演
   楽しいですよ、 !(^^)!(^_-)(^O^)(*^_^*)


  囲炉裏のセット持って
   マイク等、アンプも持っていき

 

 それらを ちゃ~んとセットすると
   たいそう立派な ステージが出来上がるんです   


我々は、囲炉裏の側に座って
   むかしむかし…と語っていくんです


しゃべくりまわすより 
   せっかく 動画載せんの覚えたんだから ナ

  それをセットしたほうが
      早かんべな~ と思ってたら (^O^)(*^_^*)(^O^)

 

ビデオの電気がなくなっちゃった
    取り込んでる途中でエラーおこしちゃって


   ほんなもんだから、今日は動画は おしまい
     しゃんねから 民話を字で書くから勘弁してくれや

栃木県二宮町のお話です

   

 【出世のお守り】

 昔むかしナ、二宮町の芳全寺にナ、

  

   坊さんになってまだ間もない若い坊さんがおったと

     あるとき寺の普請があってナ、

 大工さんが仕事終いの頃んなると、その~坊さんがナ

    決まって 木くず拾いにくんだと

 そんな坊さんを見て 大工の棟梁達はナ

    「おい!坊さんよ、お経は読めるようになったんけ!

  なんぼ修行したって、そう偉くはなれね~ぞ 

     

     坊主になんのなんか やめっちまえ やめっちまえ」

 

  職人達はおもしろがってナ、からかってたもんだと

  ほんで どんなにからかってもナ、

 

     その~坊さんはナ真面目に答えるもんでヨ
 
 棟梁達はだんだんつまんねぐなってきてナ

 

     「今日は坊さんに出世のお守りをやるべと思っとるんじが

        ちいっーとすまね~が、目つぶっててくんね~かナ」ってナ

 

  はき古したこきたね~ぞうりを頭へのっけたんだと

 

     はあ~坊さん 見てもいいぞー  

  

 そう言われてナ その草履をつかんで そっと胸に押し抱くと 

 

   棟梁に 一礼してその場を走り去ったと

  

       あとからは 職人達のあざ笑う声だけが

 


         いつまでも いつまでも あとから追っかけてきたと



  さて、それから長い年月がたってナ、茨城県は関城町のナ


  千妙寺の大僧正様からお招きがあったんだと、棟梁とこさ

     「おまえさん、そんな偉い坊さんがおまえさんに何のようだんべネ

          そういとこへいぐのに何着ていぐのサ」

 

 「おら~おめ~大工だ~、まさか紋付きでもあんめー

      ま、とりあえず行ってみるべ」

お寺に行ってみると小坊主に案内されて奥座敷に通されたと

    「やっぱりこりゃ~仕事着じゃまずかったかな~」

そう思ってたらナ、襖かス~と開いてナ、大僧正様のお出ましなんだと

 棟梁がたっぴらんなって挨拶してっとナ

「久しぶりだね~親方!」そう呼ばれて見上げてみっと、

  

 凛としたたいそう立派な坊さんが目の前に立ってたと

  「親方!わしを覚えとるかな?ん わしは一日たりとも

 親方のことは忘れたことはなかったぞ」

 

 棟梁が首をかしげながら大僧正様を見上げていっとナ

 大僧正は尚も顔近ずけてきてナ

     「これでどうじゃ、ん、どうしても思い出せぬか?」


  思い出せぬならばと、袱紗のつつみを目の前に置いたと

  さ~さ親方、それを開けてみよ それをみればきっと思い出すであろう

  開けられた袱紗をみて、ああ~、棟梁は一瞬言葉を失ったと


「そうか、そうか、やっと思い出してくれたか、これは親方がナ

 

出世のお守りだと言ってわしにくれたもんだ、この草履のお陰でナ


 どんなつらい修行にも耐えてこられました、礼を申しますぞ」

 大僧正様は棟梁に深々と頭を下げたんだと

この僧正は後に名僧と歌われてナ

真岡市大内の無量寿というお寺で、
 
    みんなに慕われて 一生を送ったとサ

     おしまい


こんな感じで やってまいりました


   きょうは 動画のせられっかな~て


    たの~しみにしてPCに向かったのに



ほんと くやし~い!!


                 kanya-suzu